トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

マリナーズプレーオフ争い残った 青木2安打で今季30度目マルチ

2016年10月1日 紙面から

アスレチックス戦の3回、左前打を放つマリナーズ・青木=シアトルで(ゲッティ・共同)

写真

◇マリナーズ3−2アスレチックス

 【シアトル秋野未知】大リーグは29日、各地で行われ、マリナーズの青木宣親外野手(34)は当地のアスレチックス戦で4打数2安打。試合も3−2で競り勝ち、ワイルドカード(WC)首位タイに2ゲーム差と、プレーオフ(PO)進出に望みを残した。カブスの川崎宗則内野手(35)はパイレーツ戦で2打数1安打。試合は6回途中1−1の降雨コールドで、メジャー11年ぶりの引き分けとなった。レッドソックスの田沢純一投手(30)は、10試合ぶりの登板だったヤンキース戦で1イニングを1安打無失点に抑えた。

 必死で踏みとどまるマリナーズの先陣を、青木が切った。3回の第2打席は、見逃せばワンバウンドという低めスライダーを右手一本で拾う“曲芸打ち”で左前へ。これがチーム初ヒットとなり、サービス監督は「緊迫した状況に風穴を開けるようなヒットを打ってくれた」とうなずいた。

 7回は投手と一塁手の間に転がす絶妙のバント安打を決め、2試合連続、今季30度目のマルチ安打。一塁を走り抜けて大きく手をたたいた青木は「ほんとラッキー。ああいうのはなかなかなかったし、いいんじゃないか」と屈託なく笑った。

 試合も3−2で接戦をものにし、土俵際に残った。9月6日時点では、WC争いで首位に7ゲーム差の7位だったが、そこから21戦15勝の躍進で、2ゲーム差の4位。今季残り3試合に、15年ぶりのPO進出を懸ける。

 「気持ちはすごく試合に入っていけているし、この瞬間、瞬間を楽しんでいければ」と青木。自身も6月16日時点で2割3分9厘だった打率が、現在は2割7分9厘。報道陣から「大台(2割8分)目前」と振られると、「いや、大台って」と笑ったが、奇跡の逆転には背番号8のバットがどうしても必要だ。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ