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【プロ野球】

ハムの武田勝、涙のラス投 大谷もしみじみ

2016年10月1日 紙面から

日本ハム−ロッテ 1回表、現役最後の投球を終え、涙をこらえる日本ハム・武田勝

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◇日本ハム3−1ロッテ

 日本ハムが快勝した。初回1死二、三塁で中田の三ゴロが失策を誘って2点を先制。2回に渡辺のプロ初本塁打で1点を加えた。2番手の増井が7年目で初の10勝目。ロッテは打線が3安打と振るわず、チェンを援護できなかった。

 涙をためながら、思い切り腕を振った。日本ハム・武田勝が、先発として現役最後のマウンド。清田を2ストライクと追い込むと、最後は127キロの直球で空振り三振。有終の美を飾った左腕は中田、田中賢ら苦楽をともにした仲間と抱き合い、11年間の現役生活に別れを告げた。

 23日に引退発表後、「俺のために優勝しろ」とベンチに張り紙をしていた。この日、出場選手登録を抹消された宮西、谷元らがネット裏から「優勝してやったぞ」とメッセージボードを掲げた中で、最後の力を振り絞った。

 「泣くつもりはなかったんですけど、ファンの皆さんの声援が入ってきて、我慢できませんでした。口約どおり、120キロ以上出せたので満足しています」。

 武田勝の花道を飾ろうと、ナインもレギュラーシーズン最終戦の勝利を目指した。この日、疲労を考慮され、スタメンから外れた大谷も「勝さんのためにも勝たないといけない」と勝利を祈った。

 大谷の願いは叶い、3−1の快勝。大谷は野手での出場プランもあったが、疲労回復を優先。武田勝の引退登板をベンチで食い入るように見ていた二刀流は「ナイスピッチングでした」としみじみと振り返った。3日からCSに向けて練習を再開する。「勝さんも『日本一になれ』と言ってたとおり、頑張っていきたい」と気を引き締めた。

 

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