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【プロ野球】

セ全日程終了、坂本が首位打者 10年目で初、セ遊撃手も初

2016年10月2日 紙面から

初の首位打者を獲得した坂本=9月24日、横浜スタジアムで(北田美和子撮影)

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 セ・リーグは1日、レギュラーシーズンの全日程が終了した。個人タイトルは巨人・坂本勇人内野手(27)が初の首位打者に。DeNA・筒香嘉智外野手(24)が本塁打、打点の2冠に輝いた。プロ野球史上初めて2年連続でトリプルスリーを達成したヤクルト・山田哲人内野手(24)は2年連続盗塁王。投手部門では広島・野村祐輔投手(27)が最多勝と勝率第1位の2冠を手にした。

◇阪神6−0巨人

 阪神が7連勝。岩貞が7イニング無失点で初の2桁勝利に到達。6安打、無四球で自身の連勝も5に伸ばした。1回にゴメスの2点中前打で先制し、その後も上本の2点二塁打などで着実に加点した。巨人は序盤の好機を生かせず3連敗。

     ◇

 巨人・坂本がプロ10年目に大きな称号を手にした。遊撃手としてセ・リーグ初の首位打者。1983年に二塁手の真弓(阪神)が遊撃でも46試合を守って獲得した例はあるが、遊撃専念では初めてだ。連盟表彰される最高出塁率(4割3分3厘)も合わせて手にした。

 キャプテンは28日に2位が確定して以降、主力に休養を与えるチーム方針もあって出場が見送られていた。レギュラーシーズン最終戦となるこの日の阪神とのデーゲームも欠場し、打率は3割4分4厘で確定。2位の「神ってる」広島・鈴木は前日終了時点で3割3分8厘で、この日のナイターで5打席5安打なら逆転されていた。デーゲーム後、坂本は「まだ決まってないですから。何を聞かれてもうれしいですとしか言わないですよ」と、冗談交じりに話していたが、晴れて戴冠となった。

 2010年にロッテの西岡(現阪神)がマークした3割4分6厘の遊撃手歴代最高打率にはわずかに届かなかった。それでも十分に誇れる数字。「来年になったら来年になったで不安になるしその繰り返しだと思う。1年だけ良い数字を残せました−じゃなくて、継続することが一番大事だと思います」。もちろん、今年もまだ戦いが控えている。打撃タイトルの看板通りに活躍し、ポストシーズンの主役へ。本当の笑顔を浮かべるのはその時だ。 (園田佳子)

 

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