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【プロ野球】

巨人内紛、クルーズ追放 CS目前で異常事態

2016年10月4日 紙面から

口を真一文字に結び練習を見つめる高橋監督=東京ドームで(田中哲撮影)

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 異常事態が発生だ。巨人のルイス・クルーズ内野手(32)が3日、クライマックスシリーズ(CS)に向けた東京ドームでの練習直前に荷物をまとめて離脱。調整方法を巡る意見の相違とみられ、出場選手登録も抹消され、ファーストステージには出場できない。事実上の『追放処分』だ。

 DeNAを本拠地に迎えるファーストステージは8日が初戦。この日の練習は、その始動となる貴重な時間だった。しかし、クルーズはグラウンドに現れることなく「何も言うことはない」と通訳を介してコメントを残し、姿を消した。

 今季加入したクルーズは、これまでにも疲労や故障などを理由に独自調整が許されることはあった。しかし、今はシーズン最後の戦いを控えた時期。規律を乱す言動が繰り返されたとすれば、チーム統制上も『厳罰』は避けられない。

 高橋監督は苦渋の色をにじませ「チーム事情としか言えない。本人と話? 当然、それはしています。普通に抹消したということです」と詳細を伏せた。指揮官は「いるメンバーで戦うのは特別なことではない」と言葉を選んだものの、戦力面で痛手となることは間違いない。

 代役の最有力候補となるはずの片岡は左手有鉤(ゆうこう)骨の骨折でリハビリ中。二塁の穴はルーキー山本や脇谷、中井、寺内らで埋め、アンダーソンの昇格で外国人枠を有効活用する手もある。いずれにしても、こんなことではDeNAと戦う以前の問題。不穏な空気の一掃が最優先事項だ。 (井上学)

 

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