大河ドラマ『真田丸』 特別インタビュー
真田昌幸役  草刈正雄さん

勝手に思い切り生きていますよね、昌幸は。
こだわらずに自分を貫いて生きていく。
喜怒哀楽も激しい。そんなところが愛されるんでしょうか。

2016.09.30

―収録を終えられるということですけれども、9月から収録スタートされて1年以上ですが、感想など聞かせていただけますか?

 そうですね。やっぱりこの時が来るんだなというふうに思いました。最初に頂いてたものは36回ぐらいで、昌幸の出番は終わるはずだったと思うのですが2回伸びたみたいで、それだけでも嬉しくて。
 最近、ブログを始めたんです。いろいろ皆さんの感想とか意見が入ってきて、すごく励ましになりました。
 視聴者の方から直接感想が聞けるなんて、こんなことは初めてだった。「今回はよかったですよ」とか。いろんなことを細かく見てらっしゃってね。そういうのも嬉しかったしね。
 ブログの感想のなか「昌幸と草刈さんってよく分かんなくなりました」っていうのがあって、これはこれでおもしろい。

―この1年ってあっという間でしたか、それとも長かったな、という感じでしたか。

 両方をあるね。その日によって長かったなとかね。短かったな、なんてありますね。

―犬伏の別れのシーンは、いかがでしたでしょうか?

 三谷さんの脚本で完全に裏切られましてね、もっと、こう、感動で、泣きのシーンでと思ってたら大笑いで終わっちゃった。
 そう言いつつも、全体を練習して撮影に入ると、大笑いのなかにもふと感傷的になれたり、結局それが三谷さんらしいなと。3人とも喜んで楽しんでやりましたね。

―親子3人での収録は恐らくあのシーンで最後ですね?

 お兄ちゃんの信幸とは、終わりましたけど、信繁とはその先も続きましたけどね。3人集まるのは、もう最後でしたね。
 撮影入る前は、なんか、結構、最後だな、というような。気持ちが高揚しているというか、そういう。結構、大泉洋ちゃんとか、こう、沸かせたりするんだけど、それも徐々になくなって。待ち時間には3人で控室に帰ったりするんだけど、3人そろってずっと待ってたんですね。シーンとしながら。そういうような変なムードがありましたね。ラストだっていうような。

―これまでは昌幸がこうやるぞ、と決めていたところを今回は息子たちが、「もう、夢物語はやめてください」って言って、信幸が「私は決めた」というセリフもありましたけれど、子どもたちが立っていくというような世代交代というか、そんなシーンだったかなと思うんですけれども。

 感慨深いものがありましたよ。信幸のセリフにも、2回目に、初回のときに僕が言ったセリフをまたリプレイして言ってくれる。なんか、こうじーんと来ますよね。子どもたちが受け継いでいるんだな、っていうふうなね。そういうふうなのは嬉しいですよね。
 でもそうですね。諦めずに。もう、ずっと最後まで諦めないんですよ、この昌幸っていう人。死ぬまで諦めてないんですよ。
 何とかなる、なんて。イケイケオヤジは、最後まで諦めないね。
 でも、最後は御屋形様が出るんですけど、やっぱり御屋形様はずっと引きずってるんですかね。そういうふうなことを最後の脚本で感じたんですけどね。そういった意味では、もう、義もクソもないという男気が書かれてるけれど、結局昌幸には一番、義があったんじゃないかなというようなね。
 上田合戦のときも、武田領をもう一度取り戻したいっていうような。
 昌幸は勝手に思っているんだけどね。