中国が次世代ステルス機を来年実戦配備、日本のF35に対抗

 中国の次世代ステルス戦闘機「殲20」が、来年初めに実戦配備されるものと見られる。中国共産党機関紙『人民日報』電子版の『人民網』が27日に報じた。

 『人民網』は、ネットユーザーがアップした殲20の試験飛行写真を分析し、「黄色く塗られた機体にはいかなる編制番号も表示されていないことが分かり、慣例上、この戦闘機は間もなく空軍部隊に引き渡されるものと見られる」と伝えた。

 中国の殲20戦闘機の実戦配備は、日本の航空自衛隊が今年10月から最新鋭のステルス戦闘機F35を米国から導入し、在日米軍も来年1月からF35を実戦配備することへの対応と見られる。

 2011年1月に初飛行を成功させた殲20は、これまで8機が試作された。長距離巡航ミサイルや最先端レーダー、電子戦用装備を搭載する殲20は空中給油により長距離飛行が可能で、ステルス機能まで備えている。中国の軍事専門家らは、今後空軍部隊に引き渡される殲20は試験機ではなく量産型で、来年初めに空軍部隊へ配備される戦闘機の数も二桁に上ると見ている。『人民網』は、専門家の話を引用して「殲20は、最強のステルス戦闘機に挙げられる米国のF22ラプターに次ぐ存在で、ある面ではラプターよりも優れた戦闘機になるだろう」と伝えた。

卞熙媛(ピョン・ヒウォン)記者
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