<シネマスコープ>

 スコープサイズの代表的なもの。アスペクト比は1×2.35(初期のいくつかの作品は1×2.55)。1953年、20世紀FOX社が『聖衣』を第1作として発表。アナモフィック・レンズという特殊なレンズを使って左右を圧縮して撮影・プリントし、映写時には逆に横方向に拡大するというもの。フィルムの1コマはスタンダードサイズとほぼ同じだが、圧縮撮影のため映像はそのままでは縦長になっているのが特徴。他社でもこの特許に抵触しないようにほぼ同様の方式を導入。シネマスコープはFOXの登録商標なので、ワーナースコープ、ディアリスコープ、フランスコープなどの名称を使用した。日本でもその導入初期には日活スコープ、東宝スコープというように自社の名前を冠した呼称が用いられた。

 また、シネラマや70mmの映画が、それらを映写できる設備のない一般劇場で上映されるときには、普通、35mmスコープサイズに縮小プリントしたフィルムが供給される。同じ作品なのに、新聞広告などで、劇場によっては70mm、35mmの2種類が表記されているのは、この理由による。


 [作品]『スタア誕生』『掠奪された七人の花嫁』『慕情』『エデンの東』『征服者』『ゴーストタウンの決斗』

<シネマスコープ作品例>
上映用ポジ・フィルム
劇場公開スコープサイズ

<シネマスコープ作品例2〜『海底二万哩> ※初期シネマスコープ=1×2.55

トリミング版TVサイズ
劇場公開スコープサイズ(1×2.55)

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