昨日、MXで司会を務めさせていただいています「バラいろダンディ」の冒頭にお時間を頂きまして、今回の騒動にまつわり、皆様に謝罪させていただきました。

私はかねてより申し上げている通りで、謝罪すべき点があれば、ちゃんと謝るべきだと考えています。
何より言葉のチョイスが完全に不適切であること。これはもう間違いない事実で、本当に今苦しんでいらっしゃる人工透析患者の皆様やそれを支え続けているご家族の皆様方にとても不快な思いをさせてしまいました。

どれだけ主張や訴えたいことがあっても、間違った言葉を選択してしまうと、何も伝わらなくなってしまいます。しかも、多くの方に不快な思いもさせてしまいます。このブログにも、そんな反省の意を込めて、昨日申し上げた謝罪をこの場でも、もう一度させていただきます。



「先日、私が自身の個人的なブログ内で書きました、人工透析患者の方に関する記事にまつわりまして、大変多くの方々に多大なるご迷惑をおかけしております。大変申し訳ございませんでした。

 特に今現在、人工透析の治療を受けていらっしゃる患者の方々、その方々を支えてらっしゃるご家族の皆様方、関係者の方々を深く傷つける表現をしてしまったことに関しては、全面的に私のミスです。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。 心よりおわび申し上げます。

 またこの度の騒動を受けまして、ご迷惑をお掛けしました関係各所の方々、皆様にも大変なご迷惑をおかけしました。心よりおわびを申し上げます。今後は慎重かつ責任ある言動を取ること、十分に心がけまして、日々まい進していく所存です。改めましてこの度は誠に申し訳ございませんでした」




今回の騒動で、とても嫌な思いをされた人工透析患者の方々、そしてそのご家族の皆様方。
悪意を持った多くの拡散がされていますが、私はあなた方を傷つけ、イヤな思いをさせるために、「人工透析患者を誹謗中傷」しようとブログを書いたわけでは決してありませんでした。それはどうかご理解ください。

きっかけは、9月の初めごろに出た読売新聞の記事でした。
「日本の医療費が爆増している」
速報値では1年間で1.5兆円の増加。

目を疑いました。

そんなシステム、もう持つわけがありません。なんなんだ、これは。さっそく多くいる知り合いの医者たちに話を聞きました。実は、現場で働く多くの医師たち自身「もうこのままで持つわけはない」と考えていることが分かりました。医師たちも危機感を持っていたのです。

そんな中で一番多くの声が上がったのが
「無理な終末期医療」
「医師の言うことをとにかく聞かないまま透析に至った患者」
の2点でした。これは本当に多くの医師たちが声を揃えました。「おかしい」と。

そんな中、縁あって、私の古い友人の伝手(つて)で、ある透析病棟を取材させていただくことが出来ました。ベッド数も多くある病院と同じ程度で、ごくごく普通の病院でした。

数時間いただけでしたが…医師の言う通りの患者さんの姿を目の当たりにしました。

確かに多くの患者さんはご高齢で医師の言うことを黙って従っていました。
とても感じのいい患者さんもいらっしゃいました。

しかし、医師の言うことに命令口調で反抗したり、若い看護師に対して明確にセクハラまがいの言葉を投げかけている患者もいました。
透析をすれば大丈夫だから、と体調管理や食事の制限もロクに守っていない患者さんもいました。しかも、多くの善良な…というとおかしな話になるのですが「普通の」患者さんと違って、そういう患者さんは常に上から目線でした。

「自分たちが病院に利益をもたらしてやってるから儲かってんだろう!」

という姿勢で、病院スタッフに対峙しているのです。見ていて、次第に怒りがわいてきました。

なんだこれ?

何だ?このシステムは…?

そんな感情のまま、家に帰って執筆したのが、例の9月19日に書かせていただいたコラムです。
何度も説明申し上げている通りで、透析患者の方々を中傷するものではなく、注釈にも「そんな意図はない」と書かせていただいております。言うまでもなく「殺せ」などとは考えてもいませんし、それも文中に説明させていただいておりました。
ただ、それくらいの怒りを込めて書いた文章でした。
言いたいことは、
「誰でも彼でも『全額負担』してあげるのは…あまりにも現場感覚で言うとおかしくないのか」
ということでした。

しかし、多くの読者の方々にとっては、あのブログはかなり一方向からの指摘であったことはまた間違いない話だったのだと反省しています。

ご自身に何の落ち度もない患者さん
透析まで至ってしまっても、心を入れ替えて、真摯に治療に当たっている患者さん

そんな皆様にいらぬ偏見を植え付け、下らない誹謗中傷を誘う可能性のあるタイトルであったことは間違ない話なのだと思います。いくら文中に注釈をつけたとはいえ、全ての人が「全文を読む」とは限りません。そこまでしっかりと考えた上で、タイトルにも最大限の留意をすべきでした。

私は不適切なタイトルをつけ、皆さんまで一緒に傷つけ苦しめたことを反省しています。申し訳ない気持ちでいっぱいです。これは正直な気持ちです。





まだまだ悪ふざけで、私の名誉を傷つけて楽しもうという連中がネット上に大量にいます。
彼らは透析なんて、普段は関心すら持っていない人間達です。私をゲーム感覚で叩いているだけの連中です。
私はそんな連中に…絶対に負けずに頑張ってみます。
そして、いつの日か、皆さんのことも助けられるような、そんな人間になってみせます。

この度は、本当に申し訳ないことをしました。
心よりお詫び申し上げます。