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基礎研究、空洞化とめる 妻と笑顔の会見

ノーベル医学生理学賞受賞決定から一夜明け、記者会見を前に祝福の花束を受け取り記念撮影に応じる大隅良典・東京工業大栄誉教授(左)と妻の万里子さん=横浜市緑区の東京工業大すずかけ台キャンパスで2016年10月4日午前11時2分、宮間俊樹撮影

 ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大隅良典(おおすみ・よしのり)東京工業大栄誉教授(71)は4日、横浜市緑区の東工大すずかけ台キャンパスで記者会見を開いた。生物が細胞内でたんぱく質を分解して再利用する現象「オートファジー(自食作用)」を、分子レベルで解明した研究が評価され、「この上ない光栄。素晴らしい共同研究者や仲間に恵まれたことに感謝したい」と喜びをかみしめた。

 会場のホールは通路まで学生らでいっぱい。大隅氏は自らの基礎研究の現状について「(環境が厳しく)空洞化するという思いを強く持っている。残りの現役生活はその対策に力を注ぎたい」と語った。

 同席した妻万里子さん(69)は「カナダからお祝いの電話があり、全世界からほめられる賞だと思った」と喜んだ。大隅氏は万里子さんに「認め合いつつ、いろいろな面で支えてくれた」と言葉を贈った。【柳楽未来】

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