首相「受賞は日本人の誇り」 独創的な研究支援する考え

首相「受賞は日本人の誇り」 独創的な研究支援する考え
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ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんが選ばれたことについて、安倍総理大臣は、午前の衆議院予算委員会で、「大隅良典先生の研究成果は、難病に苦しむ世界中の人々に希望を与えるものであり、日本人として本当に誇りに思う」と述べ、独創的で多様な研究を支援していく考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は、「大隅良典先生の研究成果は、がんやパーキンソン病など、難病に苦しむ世界中の人々に希望を与えるものであり、日本人として本当に誇りに思う。あとに続く若手研究者たちへの大きな励みになるのではないか」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は、「日本人研究者が3年連続で受賞することになるが、日本が生物学をはじめイノベーションで世界をけん引し、世界に貢献できることを本当に嬉しく思う。政府として、あらゆる分野でイノベーションを起こし続けることを目指し、独創的で多様な研究をしっかり支援していくとともに、研究を担う人材育成に力を入れていきたい」と述べました。

文科相「研究現場の声を聞き支援したい」

松野文部科学大臣は、閣議の後の記者会見で、「21世紀以降、わが国の自然科学系3分野のノーベル賞受賞者は16人と、アメリカに次いで世界第2位だ。わが国の科学技術レベルと層の厚さを世界に示した」と述べ、改めて、大隅さんのノーベル賞受賞を祝福しました。そのうえで、松野大臣は、「科学技術は、今後の日本の繁栄と安全に対して極めて重要な要素であり、国からのさまざまな補助・サポートについては、研究現場の声をなるべくお聞きしながら設計を進めたい」と述べました。

科学技術担当相「人材育成など関係府省をリードしたい」

鶴保科学技術担当大臣は、会見で、「今後、優れた人材の育成や確保、基礎研究の推進に向けた大学などの改革、さらには研究成果の社会への展開の促進などについて、関係府省をリードして進めていきたい。どのような研究や環境が最もノーベル賞に結びついているか検証し、問題点を洗い出す。過去の論文の引用本数などを踏まえて検証したい」と述べました。