厚生労働白書 「生涯現役社会」の実現が重要

厚生労働白書 「生涯現役社会」の実現が重要
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厚生労働省は、ことしの厚生労働白書をまとめ、高齢化が世界に類を見ないスピードで進む中、働く意欲のある高齢者が活躍し続けることができる「生涯現役社会」の実現が重要だとして、雇用環境の整備や再就職支援などに取り組む方針を打ち出しています。
4日の閣議で報告された、ことしの厚生労働白書は「人口の高齢化を乗り越える社会モデル」を主なテーマにしています。
それによりますと、日本の「高齢化率」は2060年には39.9%と、65歳以上の人口がおよそ2.5人に1人になる見通しで、世界に類を見ないスピードで高齢化が進んでいるとしています。
そのうえで、白書は、働く意欲のある高齢者が活躍し続けることのできる「生涯現役社会」の実現が重要だとして、雇用環境の整備や再就職支援などに取り組む方針を打ち出しています。

また、白書は国が取り組むべき高齢者の就労支援策について、40歳以上の男女を対象に、ことし実施した意識調査の結果を紹介していて、複数回答で聞いたところ、「企業が65歳以上の人を雇用するインセンティブ作り」が39.1%、「希望者全員が65歳まで働ける仕組みの徹底」が36.3%、「ハローワークでの高齢者への職業紹介の取り組みの強化」が29.1%だったとしています。