10月04日 10時02分
知り合いの女性を殺害して福井県の九頭竜湖に遺体を遺棄したほか、交際相手だった別の女性を窒息死させた罪などに問われている男の裁判員裁判が再開され、弁護側はこのうち女性を窒息死させた罪について改めて無罪を主張しました。
岐阜県美濃加茂市の中古車販売業、林圭二被告(43)は、5年前の平成23年、知り合いの27歳の女性を殺害したうえ、遺体を福井県の九頭竜湖に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われています。
また、7年前の平成21年に、交際相手だった26歳の女性の首に鎖を巻かせて窒息死させたとして傷害致死などの罪にも問われています。
裁判は今年6月の審理で検察側が死刑を求刑したあと、起訴内容を一部変更したため、審理が延期されていましたが、3日、名古屋地方裁判所で審理が再開されました。
この中で、弁護側は傷害致死の罪について、「被告の言動を確認できず、傷害致死は成立しない」と改めて無罪を主張しました。
一方、検察側は「被告は女性を壁の前に立たせて、みずから首に鎖を巻くよう促し窒息死させた」として、死刑が妥当だと改めて主張しました。
次の裁判は10月17日に開かれ、結審する予定です。
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