【シリコンバレー=小川義也】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックは3日、個人間の中古品売買を仲介するフリーマーケット(フリマ)機能を追加すると発表した。まず米国と英国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国で提供を始める。世界で約17億人のユーザーを抱えるフェイスブックが個人間売買の場として定着すれば、フリマアプリ専業のメルカリなどの脅威になりそうだ。
「マーケットプレイス」と名付けた新機能は、米アップルと米グーグルの基本ソフト(OS)を搭載したスマートフォン(スマホ)向けのフェイスブックアプリで近日中に利用できるようになる。提供国は順次増やし、パソコン版も追加する計画。
18歳以上であることが利用の条件となる。フェイスブックアプリの下部に新設する専用アイコンをクリックすると、近くにいるユーザーが出品している商品が写真付きで表示される。
気になる商品があれば、出品者にメッセージを送って価格や受け渡しの交渉をする仕組み。当面は売り手と買い手の仲介に特化し、マーケットプレイス内での決済や配送サービスは提供しない。
フェイスブックによると、特定のユーザー同士が情報をやり取りする「グループ」機能を使って中古品を売買したり、物色したりしているユーザーはすでに世界で毎月4億5000万人を超えているという。