2016年10月4日02時02分
JR三ノ宮駅前(神戸市)で5月、乗用車が暴走して歩行者5人が重軽傷を負った事故で、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)の罪に問われた無職沢井国一被告(63)の初公判が3日、神戸地裁であった。沢井被告は「事故後に初めて、てんかんだと医師に聞かされた」と述べ、意識障害に陥る危険性を知りつつ運転したとされる起訴内容を否認した。
起訴状によると、沢井被告は5月3日午前、三ノ宮駅北側で車を運転中、てんかんの発作で意識を失い、歩道にいた5人をはねて重軽傷を負わせたとされる。沢井被告は事故を起こしたことは認め、「被害者に申し訳ない」と謝罪した。
検察側は冒頭陳述で、沢井被告が昨年、運転中に意識を失い追突事故を2度起こし、「運転をやめるよう家族に何度も注意されていた」と指摘。てんかんの診断は事故後に受けたが、何らかの病気で意識障害に陥る危険性を以前から認識していた、と主張した。
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朝日新聞社会部