News Up 流行の「ガウチョパンツ」で身の危険?

News Up 流行の「ガウチョパンツ」で身の危険?
ことしも流行の「ガウチョパンツ」(何?という方はこのあとの本文をお読みください)。しかしソーシャルメディアなどでは、思わぬ危険に遭遇したという体験や、その対策についての情報が数多く投稿されています。流行ファッションにいったいどんな危うさが潜んでいるのでしょう?
ガウチョパンツとは、この画像のように、ふくらはぎにかけてすそが広がったパンツのことです。南米で牧畜を営む「ガウチョ」と呼ばれる人々の服装が由来で、ゆったりとして涼しく着やすいことに加え、「体型を隠す」効果もあるとして、国内では去年ごろから人気が広がりました。一見スカートに見える「スカーチョ」や「スカンツ」と呼ばれる新しいタイプも登場して、この秋も流行が続いています。

ガウチョの由来は?

ガウチョパンツとは、この画像のように、ふくらはぎにかけてすそが広がったパンツのことです。南米で牧畜を営む「ガウチョ」と呼ばれる人々の服装が由来で、ゆったりとして涼しく着やすいことに加え、「体型を隠す」効果もあるとして、国内では去年ごろから人気が広がりました。一見スカートに見える「スカーチョ」や「スカンツ」と呼ばれる新しいタイプも登場して、この秋も流行が続いています。

「ヒヤリハット」体験も

しかしこの秋、ソーシャルメディアではガウチョパンツのトラブルに関する投稿が相次いでいます。
NHKの「生活防災ツイッター」に寄せられた情報もあわせてみると、「ドアにガウチョ挟んで抜けなくて破けた」、「自転車漕いでいるときにチェーンに挟まった」「トイレの時に床にこすれてしまう」といったものから、「階段を降りているときにガウチョのすそにパンプスをひっかけてしまいました。気がついたときには宙に浮き、5、6段転げ落ちました」「考え事をしてたらすそがエスカレーターに巻き込まれた」といった、あわや大事故につながりかねなかった危険なケースもありました。
「産後の体型隠しによく着ますが、子どもだっこしてると下が見えないから余計危ない」という声もありました。

対策もさまざま

ソーシャルメディアでは対策についての情報も交わされています。
「エスカレーターなどに巻き込まれないよう、手ですそを押さえる」という「地道な」方法のほかに、多かったのは「ゴムひもにボタンを通したものを持ち歩き、それでガウチョを留める」といった、グッズを使った方法です。「マジックベルトを使うと着脱が簡単」「100円ショップで売られているフェイクレザーのアームバンドがおしゃれ」など、できるだけ簡単かつ野暮ったくならないような生活の知恵が投稿されていました。

もとは男性用?

ファッションの歴史に詳しい文化学園大学の北方晴子准教授は「1970年代のベルボトムなど、すそが広がったデザインは定期的に流行していますが、民族衣装のガウチョはもともと男性向けで丈が短く、ブーツなどの動きやすい靴と合わせてはいていました。ヒールと合わせたり、長い丈のガウチョをはいたりするときは、特に注意したほうがよいでしょう」と話しています。
町なかでは一見優雅なガウチョファッションですが、その影にはさまざまな努力があるようです。

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