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直哉と尚憲の幻想物語
ここは幻想郷。人間、妖怪、神と様々な者が住む場所。この話は外の世界から来た人間が幻想郷で様々な者達と繰り広げる物語である。
僕は直哉。幻想郷の人間の里で暮らしている。記憶を失って1人でさまよっている所を誰かに助けられたらしい。
ある日、僕は森に生えている野草を取りに行った。時間が遅いせいか辺りは暗くて何か出そうな予感がしていた。そして、予感は的中した。
「あら、こんな遅くに人間が」
「あ、、、、あぁ、、、、!」
目の前にいた女性。地面まで付きそうな長いドレス、手には扇子。間違いない、本で読んだとうり、八雲紫であった。
「怖がらなくていいのよ。喰べたりはしないから」
「ぼ、僕に何かよ、用ですか、、、、?」
面白そうに僕を見ている紫さんに問いかけた。
「貴方、名前は?」
「僕は、、、、直哉」
「そう、、、、貴方が直哉ね」
僕のことを知っているらしい紫さんは面白そうに僕を見ていた。やはり、喰べるんじゃないのかなぁ、、、、どうしよう震えてきた。
「ついてきて頂戴」
「え、、、、?」
僕は驚き戸惑いながらも紫さんについて行った。
着いた先は暗い森に一つだけ建っている家だった。ここが紫さんのお家らしい。
「僕を連れてきて何するんですか?」
「少し待ってて頂戴」
紫さんは家に入った。少し待つと紫さんの後ろに一人の男性がいた。幻想郷では見慣れない服装、おまけにイケメン。腰には2本の刀。その男性は僕を見てとても驚いた顔をして近づいてきた。
「お前、、、、直哉か?」
「そう、、、、だけど、貴方は?」
この人も僕の事を知っているらしい。僕は名前とここが幻想郷だということ以外記憶を失ってしまったせいで人の顔や名前を覚えていない。でも何故だろう、、、、前にあったことがある。いいや、あっただけではない、とても仲の良い人だった気がする、、、、でも、名前が思い出せない。
「俺のこと、、、、覚えていないのか?」
「はい、、、、分かりません、、、、」
男の人は悲しそうな顔をした。僕はどうして彼が悲しんでいるのか分からない。
「貴方は一体、誰ですか?」
「、、、、俺は尚憲。君の友人だ。いや、『であった』と言うべきか」
「僕の友人、、、、?」
「やっぱり記憶が無いのか、、、、」
僕が記憶を失ったのも知っているらしい。友人と名乗る尚憲さんは僕のことを話し出した。僕はどうやら、外の世界らしい。そして尚憲さんも。幻想郷に僕が来たのはとある一つの事件が関連しているらしい。
「ともかく、お前がいて良かったよ。大丈夫か?」
「は、はい。大丈夫です」
「敬語なんて使わなくていいよ。それと俺のこともさん付けは止めてくれよな」
「う、うん。分かった」
「手間かけて済まなかったな紫」
「いいのよ。それより、代わりとしてあれを許可してもいいのよね?」
「俺は構わないよ。でも直哉がどうか」
あれとは何か?一体何を許可したのだろうか。まさか、本当に喰べ、、、、いや、無いな。友人がそんなこと許可するはず無いし。
「藍〜!ちょっと来て頂戴〜!」
「なんでしょう紫様」
家から出てきたのは尻尾が九本ある人だった。まさか、あの人が紫さんの式、八雲藍なのか、、、、?
「はい、この人」
「この人といわれましても、、、、」
「貴方の彼氏よ藍。喜びなさい」
「「はぁぁぁあああ?!?!」」
To be continued、、、、
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