10月03日 19時30分
国は女性の就労拡大などを目指し10月から年収などが一定の条件を満たしたパートの人にも厚生年金や健康保険への加入を認めるよう制度を変更しましたがパートの女性などはそれぞれ判断が分かれています。
厚生年金と健康保険は、これまで、週30時間以上働く労働者に適用が限られていましたが、10月から従業員が501人以上の企業で週20時間以上働き、残業代などを除く年収が106万円以上など、5つの条件を満たすパートも対象になりました。
愛知県豊川市の福祉施設ではパートの女性10人が対象になり6人が加入を決めたということです。
高校生と中学生の子どもをもつ38歳の女性は、老後の年金給付やけがをしたときの生活保障などが手厚くなることから加入を決めたということです。
新たに発生する保険料などの支払いで手取りが減る分は、労働時間を増やして補うことにしています。
一方、10人のうち4人は加入を見送る判断をしました。
保育園に通うこどもがいる42歳の女性は「手取りが減る分、働く時間を増やすことも考えましたが、子育てがありそれも無理なので今回加入は見おくりました」と話していました。
国は、今回の制度の変更で働く意欲のある女性や高齢者の就労拡大につなげていきたいとしていますが今後、実際に就労拡大につながるかどうかが注目されます。
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