大隅さんが教授務めた「基礎生物学研究所」でも喜び

大隅さんが教授務めた「基礎生物学研究所」でも喜び
大隅良典さんは、愛知県岡崎市にある国の研究機関、「基礎生物学研究所」で、平成8年から平成21年まで13年にわたって分子細胞生物学を研究する部門の教授を務めました。
研究所ではノーベル医学・生理学賞の発表を前に、およそ30人の研究員や学生が会議室に集まり、パソコンやスマートフォンのインターネット中継を見守りました。
そして、午後6時半すぎに受賞が発表されると、集まった人たちは歓声を上げたり、拍手をしたりして喜んでいました。大隅さんの研究を13年にわたって手伝ったという研究所の技術職員の壁谷幸子さん(49)は「研究室で実験をしていたときに受賞を知りました。いつかは受賞されると思っていましたが、多くの候補者がいる中での受賞なのでとてもうれしいです」と話していました。

「基礎研究に集中し 徹底して研究」

「基礎生物学研究所」の山本正幸所長は「大隅先生とは40年近く個人的にも親しい関係であり、大変うれしい。大隅さんは基礎研究に集中し、不思議だと思ったことを取り上げて徹底して研究することを貫いてこられた方だ。受賞して非常によかったと思います」と話していました。