キンドルで突如配信停止…アマゾンジャパンに抗議
講談社は3日、アマゾンジャパンが運営する電子書籍の読み放題サービス「キンドル・アンリミテッド」で、講談社が提供する書籍や雑誌全約1200点を断りなく配信停止にしたとして「強く抗議する」との声明を発表した。光文社も同様の経緯で、約550点が削除されたという。アマゾンジャパンは「個々の取引内容についてはコメントを差し控えたい」としている。
キンドル・アンリミテッドは月額980円で小説や漫画、雑誌12万点超、洋書120万点超がスマートフォンやパソコンで読み放題になるサービス。講談社によると、8月3日にサービスが開始されて間もなく人気上位のタイトルが突然、配信停止になり、講談社提供分も連絡がないまま17点がサービスから除外されたという。
続いて、この件に関し講談社がアマゾン側に抗議中の9月30日夜以降、講談社の提供分を一方的にサービスから削除したという。
講談社は「著作者に事前に説明することもなくサービスから消えることとなり、さらに読者にも大きな不利益をもたらした」と指摘。「書目を提供してきた出版社として大変困惑し、憤っている」とする。また光文社も契約通りのサービス履行を求めているという。【高橋咲子、広瀬登】