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MRJ米到着 本格試験飛行へ

09月30日 09時42分

MRJ米到着 本格試験飛行へ

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約50年ぶりの開発が進む国産旅客機のMRJは本格的な飛行試験を実施するため、初めて海外に向けてフライトし、日本時間の29日午前、拠点となるアメリカの空港に到着しました。
MRJは三菱重工業の子会社の三菱航空機が手がける小型のジェット旅客機で、本格的な飛行試験を行うため、9月26日に開発拠点の愛知県を出発し、給油のためにロシアやアメリカ・アラスカ州を経由して、日本時間の29日午前、アメリカ西部のワシントン州にある空港に着陸しました。
MRJは放水車による水のアーチで出迎えられ、パイロットがタラップに姿を見せると、集まった関係者から大きな拍手を受けていました。
三菱航空機は今回の機体を含めた4機をアメリカに移して、この空港を中心に計2500時間に及ぶ飛行試験を行い、機体の安全性能を証明する型式証明を取得した上で、再来年に航空会社への引き渡しを目指します。
MRJは開発の遅れから納入時期が4回にわたって延期されているほか、アメリカへの機体の到着も空調システムなどのトラブルの影響で当初の予定より1か月遅れました。
この間、ライバルの航空機メーカーも燃費性能などに優れた新型機の開発を着々と進めており、MRJが受注を伸ばすためにはアメリカでの飛行試験をスムーズに進められるかが焦点になります。
三菱航空機がアメリカに設けた飛行試験の拠点の岩佐一志副センター長は到着後の記者会見で「MRJがやっとアメリカにきたということで全員が感動している。飛行試験の拠点とする空港はボーイングの施設にも近く、航空産業の集積地なのでいろんなノウハウを身につけて開発を急ぎたい」と話していました。

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