09月29日 20時05分
危険ドラッグを密造したとして、薬事法違反などの罪に問われた男2人に、名古屋地方裁判所はそれぞれ懲役7年6か月と懲役6年6か月の実刑判決を言い渡しました。
東京・稲城市の会社役員、趙顯夫被告(50)と、石川県出身の自営業、旧姓、岡田、藤波実被告(45)は、おととし、法律で規制されている指定薬物を原料にして石川県内で危険ドラッグを密造したほか、危険ドラッグの原料にもなる麻薬、約500グラムを中国から密輸したとして薬事法違反などの罪に問われました。
2人は「違法な薬物とは知らなかった」などと述べていましたが、29日の判決で名古屋地方裁判所の鵜飼祐充裁判長は「2人は事前に扱う薬物の成分が合法かどうか不安だなどと連絡を取り合っていて、薬物の違法性を認識していたはずで悪質な犯行といえる」と指摘しました。
その上で、趙被告については「積極的に危険ドラッグのレシピを作るなど主導的な立場だった」として、懲役7年6か月、罰金500万円を、藤波被告については「従属的な立場でありながらも果たした役割は重要だ」として懲役6年6か月、罰金300万円を言い渡しました。
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