「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニングtwo 9月号より連載を開始した。
これは、少女に訪れた、絶望と希望の物語。
仕立て屋の娘
城から少し離れた田舎の村の、仕立て屋の娘ココは魔法使いに憧れる女の子。
幼いころ、お城のお祭りの日にお小遣いで買った、魔法の本と杖型のペンを手に入れてからその虜になった。
世界には魔法は当たり前のように存在していて、ココの家の近くの泉もその力できれいな水を保っているし、町では空を飛ぶ羽馬車と呼ばれる乗り物もある。
物語は、ココの家の近くに羽馬車がやってくることから始まる。
屋根の上で洗濯物を干していたココが階段を降りていく。
この部分の絵は夏頃にTwitterで話題になっていた。
右下のコマの背景がつながっていのがおもしろいね。
これがすごいのかどうかはわからないけど、個人的には聖剣伝説を思い出してワクワクしたのを覚えている。
ココは母と二人暮らしで、家事だけでなく仕事も少しは手伝える様子。
特に採寸は得意なようで、この集中力と正確な線を引く技術は後に役に立つだろう。
店にやってきていた魔法使いのキーフリーも、このことに興味を持っていた。
魔法の秘密
魔法は生まれつきその力を持っていないと使えないと思われている。
ココも本に描かれている魔法陣を覚えこむほどに熱心に読んでいたが、結局使えるようにはならなかった。
そして、魔法使いは実際に使う場面を周囲には見せないらしい。
とある事情から魔法を使う場面を覗き見てしまったココは、ペンで描いていることに秘密があると気づく。
道具ではなくて魔法使いの力だと言われればそれまでのこと。
それでも彼女はそこに秘密があると思い込んだ。
今まで気づかなかったのは、ペンはおまけで付いてきたと思っていたことと、魔法陣の試し書きはあまりしていなかったのかもしれない。
この事実を知った後に描いてみた魔法陣はまだ下手だった。
2話からはココの修行が始まりそう。
魔法陣の大きさと綺麗さで、強さと持続時間が決まるのであれば、魔法使いとしての成長をどう描いていくのかが気になるところ。
前作は天使エニエルと悪魔デヴィエラの物語。些細な喧嘩も、二人にかかれば大騒動に。
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