講談社は10月3日、Amazon.co.jpが8月3日にスタートした電子書籍の定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」において、配信していた1000タイトル以上の書籍や雑誌すべてが一方的に削除されたことを発表しました。Amazon.co.jpに対し強い抗議の意を表明しています。
発表によると、Kindle Unlimitedのランキング上位に並んでいた講談社の十数作品が、先日何も連絡なく「Amazon.co.jp社側の一方的な事情」により配信停止されたとのこと。配信停止措置は先方が独断で採り得るものではなく、このままでは読者や著者に今回の事態について理解が得られないとして、講談社は同社に強く抗議。同時にKindle Unlimitedへの復帰を求めました。
しかし事態は好転するどころか、抗議中である9月30日夜に講談社が提供する作品すべてが同サービスから削除されました。講談社は「このような状況に、書目を提供してきた出版社として大変困惑し、憤っております」と遺憾の意を示すと同時に、抗議していくことを宣言。「サブスプリクション・モデルと呼ばれる定額のコンテンツ提供サービスの健全な発展のためにも、引き続きアマゾン社には善処を求めてまいります」と発表しています。
Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.