SONYのフルサイズ対応、単焦点マクロレンズSEL90M28G(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)のレビューです。
FEレンズでは初のマクロレンズとなったこのレンズ。普段花の撮影も多かった私はどうしてもマクロレンズが欲しくてたまりませんでした。
発売前から色んな噂をネットで見て回り、販売されるのを楽しみに待っていて、発表されたと同時に購入したレンズです。
- SEL90M28G(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)
- SEL90M28Gの機能について
- 使ってみた感想
- SEL90M28G(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)の作例
- もう1つのマクロレンズ。SEL50M28(FE 50mm F2.8 Macro)
SEL90M28G(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)
焦点距離 | 90mm |
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F値 | 2.8~22 |
最短撮影距離 | 0.28m |
フィルター径 | 62mm |
手振れ補正 | あり |
重さ | 602g |
Gレンズの証のGマークが光る90mmの中望遠マクロレンズです。被写体にグッと寄って撮るマクロ撮影はもちろん。90mmという使いやすい焦点距離で柔らかいボケをいかしたポートレート撮影もこなす1本です。
外観
見た目もカッコいいこのレンズ。左側にはGマークが光り、「フォーカスリング(リングスライドスイッチ)」「倍率/距離目盛」「フォーカスホールドボタン」「フォーカスレンジリミッター」「手ぶれ補正スイッチ」がついています。
レンズフードは丸型のフードとなっています。付けるとより長くなってしまいますが、マクロ撮影時に集中しすぎると被写体がレンズに当たったりするのでそれを防ぐ為にも必要ですね。
また、「インターナルフォーカシング」でフォーカスによってレンズの長さが変わらないので、撮影中レンズの長さが変わり被写体に当たったりという事も無くマクロ撮影が出来ます。
α7に付けてみた
フードを付けての外観。
迫力が凄いですw。
SEL90M28Gの機能について
SEL90M28Gにはマクロ撮影がより便利に出来る素晴らしい機能が満載です。
手振れ補正スイッチ
このスイッチを切り替える事で簡単に手振れ補正のON/OFFを切り替える事が出来ます。カメラのメニューからわざわざ切り替えるより簡単な上に目視でどちらに設定されてるか一目で分かるのが良いですね。
ちなみにSONYの手振れ補正の名称はOSS(Optical Steady Shot)で、レンズの商品名に「OSS」の文字がある物が手振れ補正対応となっています。
フォーカスレンジリミッター
このフォーカスレンジリミッターは「FULL」「無限〜0.5m」「0.5m〜0.28m」の三段階でオートフォーカス時の距離を制限してくれます。特にマクロ撮影時は最小の「0.5m〜0.28m」に合わせておけばフォーカスも無駄な動きをせずスムーズに合わせる事が出来ます。ちなみに私はオートフォーカスで大体の位置に合わせマニュアルで微調整して撮影しています。
フォーカスリング(リングスライドスイッチ)
これもまた凄い機能でフォーカスリングを上下にスライドする事でオートフォーカス・マニュアルフォーカスを切り替える事が出来ます。これもカメラのメニューで切り替えるより簡単で瞬時に出来ます。本当に撮影を効率化する為に考えられた素晴らしい機能です。
フォーカスホールドボタン
ちょうど親指の所にくるこのボタン。正直今まで使った事がなくあまり分からないのですがオートフォーカス時に使うんでしょうか?また私は「親指AF」を設定しているのでシャッターボタンを反押しでフォーカスポイントが変わる事も無いので使った事がありません。
あまりよく分かっていませんが、ボタンの配置とか押し具合いとかはいい感じですw。
倍率/距離目盛
フォーカスリングの下に書いてあるこの目盛。あると便利らしいのですが正直見方が分かっていませんw。
他にもSONY独自技術の「ナノARコーティング」がレンズ表面に施されており、フレアやゴーストを抑えながらクリアな画質を表現してくれます。
使ってみた感想
マクロレンズという事であまりオートフォーカスの速さには期待していませんでしたが、思ってた以上に速くビックリしました。そしてフォーカスレンジリミッターを上手く使えばより効率的にピント合わせが可能です。
速いと言ってもSEL55F18Zの時のように瞬時に合わせるという感じではありませんが、ゆっくりめの動きであれば、子供等のポートレートもオートフォーカスで撮影出来ます。たまにはフォーカスが迷っている時もありますが、全く使えないという事も無くポートレートではオートフォーカスメインで使っても問題ありません。
1つ気になるところは、キットレンズのSEL2870やSEL5518Zとピントリングの回す方向が逆になるので、レンズを換えたあと結構な確立で間違ってしまいます。気をつければ大丈夫な点ですが、これは統一して欲しかったですね。
SEL90M28G(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)の作例
実際に私が撮った作例写真をいくつか張っておきます。
自分の作例だけだとこのSEL90M28Gの魅力を充分に伝えきれないのでFlickrのpoolのリンクを張っておきます。世界中のカメラマンがSEL90M28Gで撮影した写真が投稿されています。
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もう1つのマクロレンズ。SEL50M28(FE 50mm F2.8 Macro)
今年2016年の9月に新しいフルサイズ対応のマクロレンズが発売されました。
焦点距離50mmのマクロレンズです。SEL90M28Gの半額以下で買えるこのレンズは今までマクロレンズの購入を躊躇していたユーザーには強烈なアピールが出来たんではないでしょうか。
SEL90M28Gとの大きな違いは、焦点距離とGレンズではない所とインターナルフォーカシングでは無い所、ナノARコーティングが無いといったところでしょうか。
もちろんレンズ構成など色々違いはありますが、「フォーカスホールドボタン」「フォーカスレンジリミッター」や「フォーカスモードスイッチ」も付いています。
そして何よりコンパクトなサイズ感は使いやすさにも大きく影響してきます。
発売されたばかりでレビューや作例等がまだ少ないですが、SEL90M28Gも含め、SONYが出してきたマクロレンズは結構評判が良いので期待出来る商品ではないでしょうか。
αシリーズはレンズが少ないと言った評判を良く見かけましたが、最近では様々なレンズが発表され、品揃えも良くなってきましたね。選択肢が増える事はユーザーにとっても嬉しい事です。
これでSONYでは二本のフルサイズマクロレンズが揃いましたが、SEL90M28Gについてはかなりお勧め出来ます。接写もポートレートも風景や遠景も撮影出来るマクロレンズはある意味便利ズームレンズより便利で使いやすいレンズかも知れません。