【10月3日 時事通信社】ハンガリーで行われた難民問題をめぐる国民投票で、選挙管理当局は2日夜、暫定開票結果を発表し、欧州連合(EU)が昨年決めた加盟国による難民の分担受け入れへの反対票が約98%に達した。ただ、全有権者のうち有効票を投じた人の割合は約40%で、国民投票成立に必要な「50%超」に届かなかった。

 AFP通信によると、「反難民」姿勢で知られるオルバン首相は結果を受け、「ブリュッセル(EU)は意向をハンガリーに押し付けることはできない」と強調した。国民投票の不成立で、野党は辞任を要求しているが、オルバン首相は強気の姿勢を崩していない。投票者が示した難民受け入れ拒否の民意をEUに突き付け、難民分担計画の再考や、欧州への難民流入抑制策の強化を求めるとみられる。(c)時事通信社