米Facebookは10月2日(現地時間)、メッセージングアプリ「Facebook Messenger」の軽量版「Messenger Lite」のAndroid版を、ケニア、チュニジア、マレーシア、スリランカ、ベネズエラでローリングアウトしたと発表した。提供地域は今後拡大していく計画という。
Messenger Liteは、同社が2015年1月にリリースした「Facebook Lite」と同様に、通信インフラや端末のスペックが低くても利用できるように調整された公式アプリだ。
Facebookはメッセージング機能をFacebookのサービスから切り離し、単体アプリでしか利用できないようにしたため、Lite版の公式アプリも公開した。Messengerの月間アクティブユーザー数は7月に10億人を突破した。
オリジナルのAndroid版Messengerアプリの容量は約150MBあるが、Liteはわずか10MB。スペックの低い端末でも比較的速く起動し、基本的なメッセージングが快適にできるとしている。
公開された動画を見ると、画像や絵文字の投稿も可能なようだ。
Facebookは「世界中の人々を繋げる」ことをミッションとしており、インターネット環境がまだない地域にドローンや衛星を使ってインターネット環境を提供するプロジェクトに取り組んでいる。9月には衛星によるネット環境をアフリカ地域に構築できるはずだったが、衛星を載せたSpaceXのロケットが発射準備中に爆発したため、この構想はまだ実現していない。
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