日本が先手!マレーシア・シンガポール高速鉄道で中国が警戒感=香港報道

サーチナ / 2016年10月3日 13時41分

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マレーシアとシンガポールは両国を結ぶ越境高速鉄道プロジェクトを推進している。日本はもちろん、中国も同プロジェクトの受注に意欲を示しており、インドネシア・ジャワ島の高速鉄道に続いて日中の激しい受注競争が繰り広げられる見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)

 マレーシアとシンガポールは両国を結ぶ越境高速鉄道プロジェクトを推進している。日本はもちろん、中国も同プロジェクトの受注に意欲を示しており、インドネシア・ジャワ島の高速鉄道に続いて日中の激しい受注競争が繰り広げられる見込みだ。

 外務省によれば、安倍晋三首相は9月28日、シンガポールのリー・シェンロン首相と首脳会談を行い、マレーシアとの越境高速鉄道において「新幹線が導入されることを強く期待している」と述べた。さらに、日本はシンガポールと関係省庁による次官級協議を2016年度中に開催することで一致した。

 日本による新幹線の売り込みについて、香港メディアの鳳凰網はこのほど、マレーシアとシンガポールは両国を結ぶ越境高速鉄道プロジェクトをめぐる日本と中国による受注競争はすでに始まっていると伝え、

 記事は、シンガポール国立大学の関係者の話として、日本がシンガポールと関係省庁による次官級協議を行うことは「シンガポールのニーズを把握し、入札においてシンガポールが評価を行う点などを理解するうえで有利となる」と指摘し、「日本は中国に対して先手を取った」と論じた。

 続けて、中国側はすでにマレーシアに多額の投資を行いつつ、マレーシア政府との折衝も始めていることを指摘したうえで、日本はジャワ島の高速鉄道計画を中国に奪われたことから「教訓を得たようだ」と主張。日本がシンガポールと交通インフラの建設で協力を強化することは「日中の受注競争がさらに激化することを意味する」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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