初心者が知っておきたい、日本酒の選び方とお店で飲む時のポイント

前回、「日本酒の日にちなみ知っておきたい基礎知識と海外での日本酒事情を専門家に聞いてみた!」で、日本酒の基礎知識をご紹介した。だが、日本酒の概念は理解できても、日本酒は種類が豊富で、居酒屋等でどれをどう注文したらいいのか、わからないという人もいることだろう。そこで今回もきき酒師の資格を持つフレアバーテンダーの増田貴紀さんに、初心者が知っておきたい日本酒の飲み方についてアドバイスをいただいた。

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■日本酒の選び方

「お店の日本酒のメニューを見ると、よく辛口や甘口と書かれています。あれは『カレーのように辛いのかな甘いのかな』と考えてしまいますが、実際はそうではなく、日本酒の味をイメージするひとつのものさしです。これを『日本酒度』といい、日本酒の裏ラベルに書いてあることがあります。さらによく見ると辛口は+(糖度が低い)で、甘口は-(糖度が高い)と表記されており、+数字が高いほど超辛口で、-数字が高いほど超甘口になります。しかし、日本酒によっては+7より+5の方が辛口に感じる場合もあります」(増田さん)

筆者もお酒は得意ではないのだが、店頭でお酒を見る際は裏のラベルを見ながら、「ちょっと飲んでみようかな」と購入に至ったことがある。だが、実際はひとつのものさしに過ぎないとのことなので、頭の片隅に入れておくといいかもしれない。

「もうひとつのものさしが酸度です。これもラベルの裏に書いてあることがあります。こちらも酸度が高ければすっぱいのかな?とイメージしてしまいそうですが、日本酒の場合は少し違います。酸度が高いほど味にメリハリがつき辛口に感じやすくまた、酸度が低いほど味がぼやけて甘口に感じる場合が多いです。あとは産地やお米の酒類、製法などさまざまあるのですが、自分が飲んでみて好みじゃないか決めるのが一番です。逆に自分が美味しく感じた日本酒は、どれくらいの日本酒度や酸度なのか、チェックしてみて下さい。名前や産地もメモするといいかもしれませんね」(増田さん)

なるほど。自分好みの日本酒を発掘するには地道な努力が大切なのだろう。

■お店で飲む時のポイント

次に、お店で日本酒を注文する際、お店の選び方のコツを教えていただいた。

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