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がん治療法、人工知能が選択…シカゴ大・中村教授ら2年内に実用化目標

読売新聞(ヨミドクター) 10月3日(月)15時0分配信

 人工知能(AI)を活用して、がん患者に適した治療法を選んだり、患者が治療の悩みを解決したりできるサービスを、米シカゴ大学の中村祐輔教授と情報解析企業「FRONTEO」(本社・東京)が開発する。

 がんの遺伝子研究で世界的に知られる中村教授ら専門家の経験や判断の基準をAIが取り込み、膨大な医学論文から学習して患者の遺伝情報などをもとに最適な治療の候補を提案する。

 FRONTEOが持つ、人間の経験や感覚を学習するAIを使って、2年以内のサービス開始を目指す。

 医療機関で医師が治療選択の参考にしたり、患者への説明に活用したりする。また、患者が自宅から、病気や薬の基本について、無料で信頼できる最新の情報を分かりやすく学べる。患者の文章から興味や関心を読み取る機能をAIに持たせ、求める情報を的確に提供できるようにする。

 医学論文は、米国の公的データベースだけで2600万件以上登録され、がん関連だけで毎年20万件増えている。最新の情報についていくのは、専門医でも難しい。インターネット上の情報は玉石混交で、患者が正しい情報になかなかたどり着けない。

 論文を学習して最適な治療法を選ぶ研究は、東京大学などが米IBMの「ワトソン」を使って行っている。今回の手法は、専門家の判断をまねして、良質な情報だけを選び、効率的に学習できるのが特徴という。

 中村教授は「正しい情報が得られず、適切な治療を受けられない患者はまだ多い。患者が後悔のない治療を受けられる仕組みを作っていきたい」と話す。

最終更新:10月3日(月)16時36分

読売新聞(ヨミドクター)

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