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東映京都撮影所の元所長を逮捕 アニメ関連イベント、水増し請求で特別背任容疑
イベント経費を水増し請求し、映画制作配給会社「東映」(東京)に約23万円の損害を与えたとして、京都府警右京署は3日、会社法違反(特別背任)容疑で元東映京都撮影所(京都市右京区)所長、竹村寧人容疑者(54)を逮捕した。容疑を認め、「生活費に使った」などと供述しているという。
逮捕容疑は昨年9月4日、同市の大型ショッピングモールでのアニメイベント開催に伴い、下請けの塗装業者に人件費を水増し請求させ、東映に22万6800円の損害を与えたとしている。同署によると、イベントでは7人しか作業していないのに、17人分の人件費を計上させていたという。
東映は昨年11月、約1千万円を着服したとして竹村容疑者を懲戒解雇していた。竹村容疑者は平成26年6月から同所長で、業者の選定など業務全般を掌握。同署は、業者に水増し請求させた上で、差額などを業者から受け取り、着服していた可能性があるとみて調べている。