大津正一
2016年10月3日12時13分
日本航空の国内線の客室乗務員が自身に縁のある都道府県のバッジを付け、乗客とその土地の会話をして楽しんでもらう取り組みを始めた。会話をすると、記念にその都道府県の形が描かれたシールをもらえる。シールは機内でしか手に入らず、同社のフェイスブックで「全部集めたい」といった声が出るなど、話題を集めている。
客室乗務員が発案し、7月から始まった。直径約2センチで都道府県の形と地名がデザインされたバッジを、左胸に着用。国内線の客室乗務員全員が、自身の出身地だけでなく、親の出身地やよく訪れる場所など様々な理由で選んだ都道府県のバッジをつけている。
シールは、客室乗務員とバッジの土地にまつわる会話をした乗客に搭乗の思い出として贈る。同社によると、7月下旬には熊本行きの機内で、ブルーシートに覆われた被災地の街並みを見ていた乗客に「お気持ちをお察しいたします」と客室乗務員が声をかけ、乗客はバッジを見て「きみは兵庫なんだね。一緒に頑張ろう」と答えるなど、会話が広がっているという。
同社のフェイスブックでは「(自分の)出身地の客室乗務員に会えるかな?」といったコメントが寄せられるなど話題になり、シールを集めている人もいるという。客室乗務員の小島明子さん(35)は「バッジを見て乗務員に話しかけてほしい。旅行先の情報を得るきっかけにしてもらえたら」と話している。(大津正一)
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朝日新聞社会部