二階氏「緊張感持って国会対応を」 強行採決発言受け

二階氏「緊張感持って国会対応を」 強行採決発言受け
自民党の二階幹事長は、党の役員連絡会で、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の審議をめぐり、党所属議員が、「強行採決という形で実現するよう頑張る」と発言したことを踏まえ、緊張感を持って国会対応にあたるよう注意を促しました。
TPPの審議をめぐって、29日、衆議院の特別委員会で理事を務める自民党の福井照元文部科学副大臣は「強行採決という形で実現するよう頑張る」と発言し「審議が混乱するのを避けたい」として、理事を辞任することになりました。
30日開かれた自民党の役員連絡会で、二階幹事長は、「限られた会期の中で、スピード感と緊張感を持って、今年度の第2次補正予算案や、TPPなどの審議に臨まなければならず、言動などには細心の注意を払ってもらいたい」述べ、緊張感を持って国会対応にあたるよう注意を促しました。
このあと、二階氏は、記者会見で、「TPPは、国民の関心も高いので、わかりやすく丁寧な議論を慎重に重ねていただきたい。自民党の各議員は、福井氏が理事を辞任する状況を知っているわけだから、十分胸に刻んで、慎重審議に全力を尽くしてもらいたい」と述べました。

公明 漆原氏「とんでもないこと」

公明党の漆原中央幹事会会長は記者会見で、「参議院選挙に勝ったことで、国民の目は厳しくなっており、強行採決をやるというような話をするのは、とんでもないことだ。『与党の本音が表れた』などと言われ、審議の引き延ばしの道具に使われることが、ないわけではないので、特別委員会での審議は、できるだけ丁寧に、真摯(しんし)な態度でやっていくべきだ」と述べました。