月末金曜の午後は「仕事をやめ、街へ出よう」。
政府と経済界が、消費拡大への取り組みとして、今年末から月末金曜の午後、早期に退庁、退社することを促し、買い物や旅行などに充てる「プレミアムフライデー」の構想が検討されている。経団連などが立案し、政府と経済界がタッグを組むという異例の取り組みになる。同様の取り組みで先行したお隣の「あの国」で生じた課題を教訓に、単なる「安売りセール」にしない考えだ。
プレミアムフライデーでは、午後3時や正午に仕事を終える案が出ているが、ともかく早めに仕事を終えて、ショッピングや外食、旅行、趣味の時間に充てることなどを促進していく。
経団連では「生活サービス委員会」の中にプロジェクトチームを設置。日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本旅行業協会、ジャパンショッピングツーリズム協会など、消費や旅行、観光に関連する業界団体などが参加し、どういう取り組みが可能かを検討している。
同時に、経団連では、経済同友会や日本商工会議所などと連携し、働き方改革として有給休暇の取得促進も進めている。プレミアムフライデーの金曜午後を活用して、翌週月曜に有休を取るようにすれば、3.5日の連休も可能になり、旅行などにも充てやすいとみている。経団連に加盟する大企業だけでなく、中小企業でも有休とプレミアムフライデーの連携を進めたいと考えているようだ。
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