国内の法人所得 初めて総額60兆円超える

昨年度(平成27年度)、国内の企業が申告した所得の総額は61兆5000億円余りで、国税庁が統計の公表を開始してから初めて60兆円を超えました。
国税庁によりますと、国内282万余りの企業や公益法人が昨年度に税務申告した所得の総額は、これまで最高だった平成26年度を、金額で3兆円余り、率にして5.3%上回る、61兆5361億円で、国税庁が昭和42年に統計の公表を開始してから初めて60兆円を超えました。

法人の所得は、リーマンショック後の平成21年度に33兆円台にまで落ち込みましたが、その後は6年連続で上昇が続いています。
法人税の申告額は11兆3844億円で、法人税率が引き下げられた影響などから、増加率は1.9%でした。
一方、黒字の企業の割合は5年連続で増えましたが、依然70%近い企業が赤字の申告となっています。