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サークル・バイトで満足か?:現役大学生に聞いた、「やりたいこと」の見つけ方。

インタビュー 大学生


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こんにちは、神戸大学を休学中のいっこーです。

 

ぼくは今、千葉県金谷で「田舎フリーランス養成講座」に参加中なんですが、そこで伊藤太一くんという超おもしろい大学生に出会いました。

 

彼はぼくより2つ年下なんですが、大学1年の頃からインターンに参加したり、学外のコミュニティに飛び込んだり。

大学3年の秋までサークルしかせず、サークル引退後に「おれって何がしたいんだろう」と悩むことになったぼくとは、真逆の大学生活を送っています。

 

これはインタビューしてみたい!と思い、「大学生がやりたいことを見つけるためには?」というテーマで、彼に話を聞かせてもらいました。 

 

伊藤 太一

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1996年、東京生まれ。

横浜国立大学経済学部に在学中の、大学2年生。

 

大学1年次からインターンや海外旅行などアクティブに活動。

2016年9月からは、千葉県金谷にて開催中の「田舎フリーランス養成講座」に5期生として参加している。

個人ブログ「WanaBee」を運営し、現在エンジニアを目指して勉強中。

 

学生時代にぜんぶ経験したい

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ー 今日は「大学生がやりたいことを見つけるためには?」というテーマで、太一にたくさん話を聞いていきます。よろしくお願いします!

 

こちらこそよろしくお願いします!

 

 

ー まずはじめに聞きたいんだけど、大学生になってから今まで、どんな活動をしてきた?

 

好奇心が旺盛な方で、人づてに聞いたことは全部参加するようにしてるんです。

政治家の事務所に1日インターンしたり、TRUNKっていう学生向けのトレーニングを受けたり、エンジニアリングを学んだり。

今年の冬にはデザイナーのインターンもしてましたね。

 

 

ー いろんな活動に参加するときには、何かきっかけとかがあったの?

 

自分は元々やりたいことがない人間で、色々やってみないとわかんないなって思ってて。

インターンの説明会とかでも、「仕事ってやってみないとわかんなくない?」って言われたんです。

「就活のときに、デザイナーとかエンジニア未経験で入るなんて博打でしょ?」って。

だったら学生時代に全部経験したいと思ったのがきっかけですね。

 

 

ー じゃあ元々「やりたいこと」があったわけじゃないんだ?

 

そうですね。

でもその分、ちょっとでも面白そうなものには「やってみよう」っていうスタンスでいるようにしてます。

 

「選択肢が絞られたかな」って。

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ー なるほどなるほど。その色んな活動の中で、何か見えてきたことってあった?

 

選択肢が絞られたかなって思います。

たとえばデザイナーって、グラフィックデザイナーと工業デザイナーに分けられるんですよ。

どっちかというと、ぼくが興味あったのは工業デザインの方だったんだって。

 

それに工業デザインの方も、それを仕事にするのにかかる時間とか努力を考えると、「やりたいこと」ではないかなって思いました。

どっちかっていうと趣味にしたいなって感じで。

 

でもこれって、インターンで経験したからこそ気づけたことなんですよね。

経験がないままデザイナー職に就いていたら、すごくしんどかったんだろうなって思います。

 

 

ー インターン前には何がやりたいのか、けっこうぼんやりしてたんだ。

 

参加前には、エンジニアにもデザイナーにも興味があって。

自分の中でどっちかに絞るってことも頭になかったんですよ。

 

でも参加してからは、デザイナーになるのは厳しいなって。

そこが分かったのはすごく大きいですね。

 

フリーランスの生活を経験してみたかった

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ー じゃあちょっと話を変えるけど、おれたち二人の共通点って「田舎フリーランス養成講座」じゃん。ここに参加しようと思ったのはなんで?

 

「いなフリ」に参加したのは、まず「フリーランス」って言葉にすごく興味があって。

あとは、講師として参加しているフリーランスの人たちと、実際に生活を共にするところに惹かれました。

寝て起きてっていうサイクルを一緒にするところに意味があるのかなって。

 

 

ー それはまたどうして?

 

いなフリでの生活って、限りなく実生活に近いと思うんですよ。

会社に勤めない「フリーランス」っていう生活スタイルを体験して、近くには実際にフリーランスとして稼いでる講師の人たちがいて。

自分は社会人経験がないので、どうやって仕事を取ってくるのか、キツいと思うのはどんなときかを見れるのが勉強になりますね。

 

「やっぱり自分にはエンジニアなんだ」って。

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ー なるほど、フリーランスの生活を間近で見て体験できるのが魅力的だったんだ。
いなフリを通して、参加前と変わったことってあった?

 

さっきと同じなんですけど、選択肢が絞られたかなって。

Web制作を勉強したり、ブログを始めてみたり、色々やってみたんですけど、これは自分に向いてないなとか、この人には勝てないなって思うときもたくさんあって。

 

じゃあ自分は何がしたいんだって考えると、やっぱりエンジニアなんだなって。

少なくとも、ここにいるメンバーの中ではエンジニアに向いてると思いました。

それで踏ん切りもついて、勉強もすごくはかどるようになったんです(笑)

 

 何ができるか分からないから挑戦できる

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ー おれが太一と同じ大学2年のときって、ほんとにサークルとバイトしかしてなくて。

「何かやりたい」って気持ちはすごくあったんだけど、自分に何ができるのかって全然分からなくて、なんにもチャレンジできなかったのね。
そういう大学生ってすごくいっぱいいると思うんだけど、「何ができるのか不安」っていう気持ちはなかった?

 

ぼくは「何ができるかわからないから挑戦できる」んだと思ってて。

個人的に、塾講師の林修先生が好きなんです。

先生の、「野球選手とか、自分のなりたい夢にひとつひとつ挑戦しては、無理ってことがわかった。そうやって諦めて最後に残ったのは、好きなことじゃなくて得意なことだった」って言葉があるんですよ。

 

それと同じで、ひとつひとつ入り口叩いてみないとわかんないことってすごく多くて。

最初の話にも繋がるんですけど、デザイン経験のない人が、「自分にデザイナーは向いてない」とか「デザイナーは軽い職業だ」とか思うのは間違ってると思うんですよ。

でも挑戦できない人がいるのは、きっかけがないからかなとも思いますね。

 

 

ー 太一はきっかけを掴むために、なにか心がけてたりしてるの?

 

特に意識はしてないんですけど。

おもしろそうなことが見つかったときには、軽い気持ちで「まずはやってみよう」ってスタンスかもしれないです。 

 

 とりあえずやっちゃうんですよね(笑)

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ー 新しいことをしてみるときに、不安だったり「こわい」って思うことはない?
おれは一歩目がなかなか踏み出せないタイプなんだけど。

 

「こわい」って思えるのは、すごい才能だと思ってて(笑)

ぼくはそこの怖さとか、リスクを計算する能力が圧倒的にないんですよね。

 

以前ラグビー部に入ったときも、「時間はこれだけ取られて、体づくりも必要だし、骨も折るよ」みたいな。

そういうことを全く考えずにとりあえずやっちゃうんです(笑)

でもその裏返しが、いろいろ挑戦できることなのかなって。

 

明確な目標とかはあんまりない

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ー あと聞いてみたいのは、インターンとかいなフリに参加してるのは、なにか目標とか将来のビジョンがあるから?

 

うーん、ぼんやりと「すごいことをしたい」とかはあります。

でも、明確な目標とかってあんまりないんですよね。

  

 

ー じゃあいろんな活動してるのは、特に将来への準備とかではないんだ?

 

それもちょっとはあるんですけど。「これは今後役に立つ」ってことをやりたい気持ちはもちろんあります。
でも、やっているときに「楽しい」って思えないことは違うなと思ってて。

 

目標なんてコロコロ変わるし、それでいい

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ー なるほどなるほど。
そんな太一は、何か始めてみるときに「明確な目標」ってあった方がいいと思う?

 

達成したいことがあるなら目標を持つのは大切だと思うんですけど、目標設定は絶対じゃないと思います。

 

 

ー じゃあ「インターン参加してみたいんだけど、いまいち何のために行くのかわかんないんだよな〜」って友達がいたら、なんて声かけてあげる?

 

「別に目標なくていいんじゃない? 社会人には通用しないかもしれないけど」って言いますかね(笑)

 

でも学生の目標なんてコロコロ変わるし、それでいいと思うんです。

だったらなんとなくの目標だけ決めて、堂々としてればいいんじゃない?って。

 

 

ー 確かにそうかも。
でも新しいこと始めるときって、「何のためにやるの?」「それしてどうなるの?」みたいな、理由を求める雰囲気って感じたりしない?

 

それはあると思います。

「目標は?」とか「理由は?」とか聞かれると、挑戦しづらい人がいるのもすごく感じてて。

目標の有無で「やる気がある」「やる気がない」って構図にしちゃうと、学生が全然行動できなくなっちゃいますよね。 

 

「おもしろいもの」をつくりたい

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ー じゃあこれまでを踏まえて。
今の太一に「やりたいこと」ってあったりする?

 

自分が「おもしろい」って思えるものをつくって、これまでお世話になった人たちに見せたいです。

大学に入ってからの友達とか、お世話になった社会人の人たちに対して、なにか伝える手段って、これまで言葉だけだったんですよね。

 

でも、エンジニアになったらモノがつくれるじゃないですか。

自分が会ってきた人たちにつくったものを見せて、その反応を見てみたい。

それができたら、自分の中で「すごく変わるな」って気がしてるんです。

 

早めに行動すればリスクも減らせる

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ー なるほど。
大学生って時間もあるし、なんでもできる自由な環境じゃん。
その中で、「やりたいことがある人が正解」みたいな風潮があると思うんだけど。

 

ぼくも結構、「やりたいことがある人が正解」オーラを出してた人間なんです(笑)

でも色んな人と関わっていく中で、自分とは違う考え方の人もいるって気づいて。

 

言葉にできない目標がある人もいるし、「やりたいこと」って言われると、特にないよって人も絶対いるし。

ただ、早めに行動することはリスク軽減にもなるかなって思います。

 

 

ーリスク軽減というと?

 

「もう3年、4年だからこれはできない」とか、「もう社会に出ちゃったから遅い」って思っちゃうのはすごいもったいないじゃないですか。

そうならないために、早めに視野を広げておいたり、その結果失敗したりってことは、すごくいい経験になると思うんですよね。

 

大学生活が終わったときに満足できるか

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ーじゃあ最後に、過去のおれみたいな人に何かアドバイスするとしたら?
サークルとバイトしかしてなくて、「やりたいこと」も何なのかわかんないって人に。

 

例えば、サークルとかバイトだけで大学生活が終わったときに、「それで自分が満足できるのか」っていうのはちゃんと考えておいたほうがいいと思うんです。

4年までそのサークルにいて、楽しいって思えるなら、それは一つの強みで正解なのかなって。

 

でも、「他に楽しいことないかな」って常に探してるような状態なら、もっとサークルやバイト以外にも選択肢を考えたほうがいいと思いますね。

 

インタビューを終えて

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今回は、「田舎フリーランス養成講座」で出会った、伊藤太一くんに話を聞かせてもらいました。

 

彼の話で印象的だったのが、「興味があると思ったら、まずは軽いノリでやってみる」ということ。

 

自分に何ができるか分からないからこそ、色んなことに挑戦してみる。

これからの彼の活躍から、ますます目が離せませんねー!

 

書いた人:いっこー / 中野一行

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1994年大阪生まれ。

神戸大学の4年次を休学して、アメリカに留学。と思ったら、留学に飽きて3ヶ月で途中帰国。

現在は千葉県金谷で、「田舎フリーランス養成講座」に参加中。

無印良品、パタゴニア、旅行することが好き。