米列車事故 1人死亡 日本人1人含む108人けが
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アメリカ東部のニューヨークに隣接するニュージャージー州で、日本時間の29日夜、列車が駅に突っ込み、女性1人が死亡、日本人1人を含む108人がけがをしました。地元の当局は、NTSB=国家運輸安全委員会などと連携し事故の原因を調べています。
アメリカ東部のニュージャージー州のホーボーケンで、現地時間の29日午前9時前(日本時間29日午後10時前)、列車が車止めを乗り越えて駅に突っ込みました。
一時列車の中に閉じ込められた乗客もいましたが、その後、全員車外へと避難し、当時駅にいた男性が撮影したという映像では、駅員と見られる人に誘導されて車両から乗客が避難する様子が映っています。
会見したニュージャージー州のクリスティー知事は、この事故で、ホームにいた女性1人が死亡し、108人がけがをしたと発表しました。また、ニューヨークにある日本総領事館によりますと、日本人1人がけがをして病院で手当てを受けていますが、命に別状はないということです。
ホーボーケンは、ニューヨークのマンハッタンからハドソン川を挟んだ対岸に位置し、事故を起こした列車には大勢の通勤客が乗っていました。
この駅では2011年にも、列車が十分に減速できないまま駅構内の車止めに衝突する事故が起きていて、州政府はNTSB=国家運輸安全委員会や警察などと連携し、事故の原因を調べています。
一時列車の中に閉じ込められた乗客もいましたが、その後、全員車外へと避難し、当時駅にいた男性が撮影したという映像では、駅員と見られる人に誘導されて車両から乗客が避難する様子が映っています。
会見したニュージャージー州のクリスティー知事は、この事故で、ホームにいた女性1人が死亡し、108人がけがをしたと発表しました。また、ニューヨークにある日本総領事館によりますと、日本人1人がけがをして病院で手当てを受けていますが、命に別状はないということです。
ホーボーケンは、ニューヨークのマンハッタンからハドソン川を挟んだ対岸に位置し、事故を起こした列車には大勢の通勤客が乗っていました。
この駅では2011年にも、列車が十分に減速できないまま駅構内の車止めに衝突する事故が起きていて、州政府はNTSB=国家運輸安全委員会や警察などと連携し、事故の原因を調べています。
「駅に近づいても速度落ちなかった」
事故を起こした列車の中ほどに位置していた車両に乗って、大学に向かう途中だったという男子学生は、「列車が駅に近づいても速度が落ちなかったので、おかしいと思ったら、衝突が起きた。最初は何かが爆発したのかと思った。列車の中は暗くなり、立っていた人が倒れ、頭などを打っていた。悲鳴や叫び声が聞こえた。その後、列車の外に出て、けが人を助けた。プラットホームには血だらけになった女性もいた。駅の屋根の一部が崩れ落ちていた。当時は何が起きたか分からず、ショック状態だった」と話していました。
列車に乗っていたという女性は、ロイター通信などの取材に対して「私の目の前にいた乗客は大けがをしていた。先頭車両に乗っていた人たちが悲鳴を上げているのが聞こえた。電車から降りると、多くの乗客が列車から出られなくなっていることに気付き、警察官が次々と助け出していた。顔面が血だらけになった男性の姿も見た」と話していました。
事故が起きた駅で働いている鉄道会社の職員の男性は「爆発したような音が聞こえ、人々が走って逃げてくるのが見えた。プラットホームに倒れ込んでいる人や、壊れた列車の破片の下敷きになっている人、さらに血だらけになっている人の姿も見えたので、助け出した」と話していました。
事故を目撃した男性はCNNテレビなどに対して、「列車がなぜあんなに速く走ってきたのかわからない。列車は車止めのブロックに衝突したあとコンコースに突っ込み、待合室のそばの壁まで来て止まった。列車の1両目の前半分が最も大きく壊れた。列車の窓を蹴り破って乗客を救出した。現場はとても混乱して、恐ろしい状況だった」と話していました。
列車に乗っていたという女性は、ロイター通信などの取材に対して「私の目の前にいた乗客は大けがをしていた。先頭車両に乗っていた人たちが悲鳴を上げているのが聞こえた。電車から降りると、多くの乗客が列車から出られなくなっていることに気付き、警察官が次々と助け出していた。顔面が血だらけになった男性の姿も見た」と話していました。
事故が起きた駅で働いている鉄道会社の職員の男性は「爆発したような音が聞こえ、人々が走って逃げてくるのが見えた。プラットホームに倒れ込んでいる人や、壊れた列車の破片の下敷きになっている人、さらに血だらけになっている人の姿も見えたので、助け出した」と話していました。
事故を目撃した男性はCNNテレビなどに対して、「列車がなぜあんなに速く走ってきたのかわからない。列車は車止めのブロックに衝突したあとコンコースに突っ込み、待合室のそばの壁まで来て止まった。列車の1両目の前半分が最も大きく壊れた。列車の窓を蹴り破って乗客を救出した。現場はとても混乱して、恐ろしい状況だった」と話していました。
アメリカで起きた列車事故
アメリカでは、2008年に、西部カリフォルニア州のロサンゼルス近郊で通勤列車と貨物列車が正面衝突し、25人が死亡、135人がけがをしました。この事故では、事故を起こした列車の運転士が運転中に繰り返し携帯電話でメールのやり取りをしていたことがわかり、批判が高まりました。また、事故があった路線に自動列車停止装置が導入されていなかったことが問題視され、事故後、鉄道事業者に装置の設置を義務づける動きが進みました。
2009年には首都ワシントンで、通勤列車が前を走っていた列車に追突し、9人が死亡、60人以上がけがをする事故があり、列車のブレーキなどに異常があった可能性が指摘されました。
去年5月には東部ペンシルベニア州のフィラデルフィアで急行列車が脱線し、8人が死亡、200人以上がけがをしたほか、ことし4月には同じペンシルベニア州で長距離列車が建設用の大型機械と衝突して脱線し、2人が死亡、35人がけがをしています。
2009年には首都ワシントンで、通勤列車が前を走っていた列車に追突し、9人が死亡、60人以上がけがをする事故があり、列車のブレーキなどに異常があった可能性が指摘されました。
去年5月には東部ペンシルベニア州のフィラデルフィアで急行列車が脱線し、8人が死亡、200人以上がけがをしたほか、ことし4月には同じペンシルベニア州で長距離列車が建設用の大型機械と衝突して脱線し、2人が死亡、35人がけがをしています。