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翻訳者募集の応募条件として TOEIC の点数を定めている翻訳会社には、翻訳を評価できるスタッフがいない。

あのね、TOEIC 600 だの 700 だのなんてのはお話にならないよ。履歴書に書いたりしちゃだめだよ。秘密にしといたほうがいいよ。

それにね、翻訳と TOEIC は関係がないんだよ。

そりゃ、TOEIC でやったことは翻訳の役には立つよ。

でも、TOEIC で満点とったって、それは出発点だよ。

TOEIC だなんて、あんなネイティブでも満点とれないようなテストで満点とるってのは、英語のスキル以上に何かがあるので、非常に尊敬に値する。そうそうとれない。それに向けての努力とエネルギーが必要だ。だから翻訳を目指すものは TOEIC なんか受けるな。TOEIC の点数を履歴書に書くな。

TOEIC で満点とろうが、東大出ようが京大出ようがハーバード出ようが、Google で社員だったことがあろうがなかろうが、それは全部出発点なんだよ。目の前のプロジェクトのために一所懸命読んだり解釈したりリサーチしたりできるかどうかなんだよ。要は。これができる人とできない人がいるんだよ。できない人は翻訳できないんだよ。今まで学校で教わったことだけを時間で切り売りするつもりの人にきてもらっちゃこまるんだよ。

募集要項に TOEIC の点数を定めているような翻訳会社には、翻訳のよしあしを評価できるだけのスタッフがいない、と思ってくれていい。そういうところにはそれなりの人しか集まらない。翻訳会社選びの参考にするといい。