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経済

MRJ1号機、米国に到着 10月にも飛行試験

 【モーゼスレイク(米ワシントン州)=東條仁史】三菱航空機(愛知県豊山町)が開発する国産初のジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)1号機は28日午後(日本時間29日午前)、米北西部ワシントン州モーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港に到着した。ここを拠点に10月にも飛行試験を始め、2018年半ばの初納入に向けてデータの収集、分析を本格化させる。

 同空港の周辺は年間の晴天率が約90%と高い。空港は4千メートル級の滑走路も備え、飛行試験にふさわしい環境がそろっている。国が安全性にお墨付きを与える「型式証明」の取得には約2500時間の飛行試験が必要とされるため、MRJの2〜4号機も年内に同空港に渡り、計4機で試験を繰り返す計画。

 MRJは8月27、28の両日、愛知県営名古屋空港を離陸したが、空調システムのトラブルで両日とも引き返し、渡米が約1カ月、延期された。3度目の挑戦となった今回は、今月26日に名古屋空港を離陸。北海道、ロシアのカムチャツカ半島、米アラスカ州を経て、グラントカウンティ国際空港に到着した。

(中日新聞)

28日、米北西部ワシントン州モーゼスレイクの空港に到着し、放水で歓迎されるMRJ=東條仁史撮影

28日、米北西部ワシントン州モーゼスレイクの空港に到着し、放水で歓迎されるMRJ=東條仁史撮影

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