【引退試合一問一答】
(セ・リーグ、DeNA6-11ヤクルト、25回戦、DeNA14勝11敗、29日、横浜)
--引退試合を終えて
「最高プロ野球人生、現役人生でした。これだけの人が三浦大輔を愛してくださった」
--涙がこぼれた
「そうですね。こらえきれなかった。自然と皆さんの気持ちは伝わってきましたので。寂しいのもあったけど、皆さんの気持ちがうれしいのもあって。三浦大輔は幸せだな、と」
--勝ちにこだわってあがったマウンド
「みんなが打って、守ってくれたのに申し訳なかった。監督の配慮で打席に立たせていただき、マウンドに送り出してくれた。最高の舞台を用意していただき、感謝しかないですね」
--仲間の勝たせたい気持ちが前面に出ていた
「マウンドでもベンチにいてもみんなの気持ち伝わっていた。それに応えられなくて申し訳ない。自分自身、踏ん張りきれなくて悔しい気持ちもあります」
--安打も放った
「ずっと25年間、打席に入っても投手と思わず、一人の打者だと思ってやってきた。それを続けただけ」
--家族への思いは
「迷惑ばかりかけてきましたから。家を空けることも多かったし。子供たちも生まれたときからずっとプロ野球選手だった。シーズン中も家にいないのが当たり前のような生活でも文句を言わずに、夏休みどこか連れて行けとかいわずについてきてくれた。最後、球団にお願いして、息子をマウンドにね。親父が働いているところに立ってもらい、何かを感じてくれたらいいなと思って始球式をお願いしました」
--ファンの声援は
「すごかったです。打たれても打たれても、次頑張れと背中を押してくれた。きょうもそうでした。本当にありがたいです。球場に入れなかったファンもいっぱいいたみたい。全国の応援してくれるファンの方に支えられて、ここまでこれました。その方達全員に感謝です」
--今、一番したいことは
「ホッとしたい、ゆっくりしたいのはあるけど、今季限りなので。僕はきょうで現役をやめますけど、チームはまだ戦っている。最後までチームと一緒に戦いたい。それが終わってから考えたい。チームをサポートできるように最後まで戦います」
--25年はどんな現役生活だったか
「たくさんのファンに支えられ、愛されてやってこれた。最高の野球人生でした」
--六回の3打席目に向かうとき涙を流していた。ベンチで何が
「六回の表に打たれていたし、次の打席がくるので、ここまでだな、と。これ以上見せられないな、という気持ちがあった。最後という気持ちがあって、マウンドを降りて監督をみたら、監督が指を1本立てていた。どういうことかな、と。自分自身最後と思ってマウンドをおりてきたんですけど、1打席立って、次の回に打者1人だけ行くぞ、と。『行けるか?』と聞かれました。そこまで気を使っていただいてやってもらったので、自然と涙が出てきました」
--次に泣くときは
「優勝してですね。ロッカーで選手にも言いましたけど、1日でも長くユニホームをきて一緒に戦いたいとお願いしたところ。筒香にも言った。日本一になってもう1回胴上げしてくれと。頑張ってほしいです」
--七回、最後の3球勝負は
「ベンチから出ていくときに捕手の高城が号泣していて『全球まっすぐでいきましょう』と。それに『よっしゃ!』と。それしかないと思いました。マウンドからも泣いているのが見えたので、グッとこらえて最後の1球を投げました。最後の1球を投げるときに、これで最後かと思うと、いろんな気持ちがグッときました。こらえるのに精いっぱいでした」