音楽ストリーミングサービスのSpotify、〝同郷出身&同業〟のSoundCloudを買収か?【報道】
報道によると、Spotify は、SoundCloud と買収の可能性について事前協議を持っているとされる。はっきりとした理由は不明だが、一つの可能性として今年初めのβローンチから人気を集める Apple Music よりも一歩前を走り続けるための努力とも考えられる。
Financial Times が最初に報道したところでは、この協議は、今日最もよく使われている2つのサービス—— Sporify と SoundCloud ——を統合するというものだ。今月、Spotify は有料ユーザが4,000万人に達したことを発表しており(無料ユーザも含めると1億人)、これは Apple Music のユーザ数1,700万人にまさっている。しかし、Apple Music はローンチから約1年しかたっておらず、Spotify のローンチよりもかない短い期間でこの数字を達成していることになる。
SoundCloud が加われば、Spotify は、ソーシャル機能など不足している機能を獲得できるだろう。加えて、ポッドキャスト、ビデオなど他のメディア形態のコンテンツも包含できることになる。来年にも IPO を計画しているとの噂を考えれば、Spotify により多くの機能が増えることで、より多くの軍資金を持つ他の音楽サービスに対抗できる可能性を、投資家に示せることは言うまでもない。
<関連記事>
VentureBeat が開催しているカンファレンス「MobileBeat」で、Spotify でボットや人工知能開発を統括する Brendan O’Driscoll 氏は、ユーザの気分や好みにマッチした音楽を紹介する「音楽コンシェルジュ機能」の構築を目指していることを語った。希望的観測ながらも、SoundCloud が持っているかもしれないインリジェント機能を取り込むことで、Spotify は音楽サービスからそれ以上のものに生まれ変われるかもしれない。
Spotify はこれまでに15.6億ドルをベンチャー資金として調達しており、これには、3月に行った10億ドルのデットファイナンスも含まれる。SoundCloud はこれまでに1.93億ドル以上を調達している。
VentureBeat では現在、Spotify と SoundCloud の両社にコメントを求めている。
日本時間 29日午前8時12分更新:Spotify と SoundCloud の両社はコメントを拒否した。
【via VentureBeat】 @VentureBeat