ペレス元大統領の葬儀にはオバマ大統領その他世界の首脳や政府首脳が参列する模様ですが、長く複雑な中東紛争を反映して、パレスチナ人の反応は複雑です。

パレスチナ自治区のアッバス議長はペレスの家族に弔電を送り、元大統領は平和のパートナーであり、その後も和平のために戦ったと評価した由。
但し、自治区政府の支配するパレスチナ通信WAFAは、当初、単に彼の死去を短く報じたが、その後特段の評価なしで、彼の「罪状」を列挙したよし。

これに対して、ハマスは彼が国際刑事裁判所で断罪されずに死去したのは残念であったとして、彼の手はパレスチナ人およびアラブ人の血で汚れているとした由。
特に彼の大統領在任中に、イスラエルは3度もガザに侵攻し、それぞれ1000名以上のパレスチナ人を殺害したとしている由(イスラエルの政治には直接かかわらず、国家の象徴としての存在であるイスラエル大統領を、これら事件の責任者とするのには無理があると思うが)
またレバノンのヒズボッラーも、そのマナール通信で、ペレスは犯罪者であったとした由。
http://www.alquds.co.uk/?p=605059
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4860905,00.html
現在のところ、いつも読んでいるアラビア語メディアでは、アラブ諸国の反応は伝えられていないところ、特にイスラエルと外交関係を有する、エジプト及びヨルダンから誰が(または果たして誰かが)葬儀に列席するかが注目されます。