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【首都スポ】

関甲新学生野球 注目のドラフト候補 平成国際大・狩野は頑強遊撃手

2016年9月29日 紙面から

03年秋以来のリーグ優勝を目指す平成国際大・狩野行寿遊撃手(小原栄二撮影)

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 関甲新学生リーグに今年も楽しみなドラフト候補がそろった。平成国際大の狩野行寿内野手(4年・川越工)は全国大会出場経験はないが、大きなけがをしない頑強な体はプロ向きで、数球団がマーク。157キロ右腕の中塚駿太投手(4年・つくば秀英)、大学日本代表の大山悠輔内野手(4年・つくば秀英)の白鴎大コンビ、新潟医療福祉大の剛腕・笠原祥太郎投手(4年・新津)とともに、10月20日のドラフト会議で注目だ。 (小原栄二)

 1年秋からスタメンに名を連ねるようになった平成国際大の狩野は、試合に出続けることで育っってきた。中学、高校、大学を通じて大きなけがはしていない。練習も休まず、手も抜かない。大島義晴監督(48)は言う。「体が強い。試合中も声を出し続ける。無事是名馬と言いますが、続ける強さがあって技術もついてきた」

 平成国際大では3番だが、川越工では、どちらかといえば守備の人。バットを短く持ってゴロを打つタイプで、高校時代は本塁打ゼロ。「おまえは当てにいっているが、力をつけるためにもフルスイングしろと、大島監督に言われて、今があると思う」と狩野。身体能力の高さにほれ込んだ大島監督の起用に応え、開花したのは2年春。作新学院大戦で1イニング2発を含む3本塁打のリーグ記録をマークした。

 性格はプロ向き。結果が出なくても落ち込まない。「悪くても考え込まみません。いろいろ考えても打てなかったら意味がないので。次があると思って前向きにやっています」。バッティングは振り回すだけではない。2ストライクまではフルスイングし、追い込まれてからはカットもしながら好球を待ってヒットにする。ロッテの永野スカウトは「野球がうまい」と評価する。

 自分の性格を表す漢字は「明」というだけあって、チームメートと楽しむのがオフの息抜き。後輩も連れて外食に行くなど、チームのムードを盛り上げる主将だ。「ドラフト候補だからやるとかではなく、チームを勝利に導くためにやる」。リーグナンバーワンの頑強遊撃手が、2003年秋以来、遠ざかっているリーグ優勝に向けチームを引っ張る。

 <狩野行寿(かりの・ゆきかず)> 1994(平成6)年7月31日、埼玉県越谷市生まれ。180センチ、80キロ。右投げ右打ち。内野手。今春はリーグ最多盗塁、3年春は最多打点。ベストナイン遊撃手2度。

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