イラン大統領が国連総会で演説 サウジアラビアを非難
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イランのロウハニ大統領は、ニューヨークで開かれている国連総会で22日演説し、シリアの内戦などで中東地域を分断しているとして、外交関係を断絶したサウジアラビアを非難しました。
ロウハニ大統領は演説で、「大勢のシリア人が暴力による死に直面し、イエメンでは無防備な市民が連日、空爆にさらされている」と指摘したうえで、「シリアなどでテロリストを支援し、イエメンを空爆しているのはサウジアラビアだ」と主張しました。そして、「中東の安全を真剣に考えているのならば、サウジアラビアは地域の分断や憎悪の拡散をやめるべきだ」と述べ、サウジアラビアを非難しました。
中東の2つの大国、イランとサウジアラビアは、シリアの内戦で異なる勢力を支援するなど鋭く対立し、ことし1月に外交関係を断絶しています。
ロウハニ大統領の演説には、中東の安定化を妨げているのはサウジアラビアのほうだと、国際社会に印象づけようという狙いがあるとみられます。このほか、ロウハニ大統領は、イランが核開発を制限する見返りに欧米などが経済制裁を解除するとした最終合意を、アメリカが完全には実行していないと批判しました。
中東の2つの大国、イランとサウジアラビアは、シリアの内戦で異なる勢力を支援するなど鋭く対立し、ことし1月に外交関係を断絶しています。
ロウハニ大統領の演説には、中東の安定化を妨げているのはサウジアラビアのほうだと、国際社会に印象づけようという狙いがあるとみられます。このほか、ロウハニ大統領は、イランが核開発を制限する見返りに欧米などが経済制裁を解除するとした最終合意を、アメリカが完全には実行していないと批判しました。