国連事務総長 南スーダン人道支援に7億ドル近く不足
国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は、国内の混乱で多くの難民が出ているアフリカの南スーダンについて、人道支援に必要な資金が7億ドル近く不足しているとして危機感を示しました。
5年前に独立したばかりの南スーダンでは、政府軍と反政府勢力との対立が武力衝突に至り、国連によりますと、周辺国に逃れた難民が100万人に達しています。
国連は22日、南スーダンでの人道支援の状況を報告する会合を開き、パン・ギムン事務総長は、国内で避難している人も含めると260万人が家を追われ、480万人が厳しい食料不足に直面していると指摘しました。そのうえで、「国連が定めた南スーダンに対する人道支援計画に必要な資金の54%しか確保できておらず、7億ドル近く不足している」と述べて、危機感を示しました。
南スーダンのタバン・デン・ガイ副大統領も会合に出席し、「国内で避難している人々が次の乾期に家に戻れるよう計画中だ」と述べ、ことしの11月ごろから始まる乾期に合わせて国内の避難民の帰還に着手する考えを明らかにしました。
ただ、現地では、政府と反政府勢力との対立が続いていることから武力衝突が再燃するおそれもあり、実現するかどうかは不透明です。
国連は22日、南スーダンでの人道支援の状況を報告する会合を開き、パン・ギムン事務総長は、国内で避難している人も含めると260万人が家を追われ、480万人が厳しい食料不足に直面していると指摘しました。そのうえで、「国連が定めた南スーダンに対する人道支援計画に必要な資金の54%しか確保できておらず、7億ドル近く不足している」と述べて、危機感を示しました。
南スーダンのタバン・デン・ガイ副大統領も会合に出席し、「国内で避難している人々が次の乾期に家に戻れるよう計画中だ」と述べ、ことしの11月ごろから始まる乾期に合わせて国内の避難民の帰還に着手する考えを明らかにしました。
ただ、現地では、政府と反政府勢力との対立が続いていることから武力衝突が再燃するおそれもあり、実現するかどうかは不透明です。