EUのエアバス資金支援 WTOが改めて是正勧告
EU=ヨーロッパ連合が大手航空機メーカー「エアバス」に行ってきた資金支援について、WTO=世界貿易機関が是正を勧告したにもかかわらず続けられているとアメリカが訴えていた問題で、WTOは22日、アメリカの訴えを大筋で認め、EUに改めて是正を求めました。
EUによるエアバスへの資金支援をめぐっては、12年前の2004年にアメリカが不公正な補助金に当たるとしてWTOに提訴し、WTOは2011年、EUに是正を勧告しました。しかし、アメリカは、EUが勧告に従わず資金支援を続けているとして、改めて提訴していました。
これについて、WTOは22日、「EUはWTOの是正勧告に従っていない」としたうえで、エアバスへの支援がアメリカの航空大手「ボーイング」の売り上げに影響を与えているなどとして、アメリカの訴えを大筋で認め、EUに改めて是正を求めました。
一方、EUも、アメリカがボーイングに行っている支援について提訴し、WTOがアメリカに是正を勧告していて、大手航空機メーカーへの支援をめぐる双方の貿易紛争が10年以上続いています。
これについて、WTOは22日、「EUはWTOの是正勧告に従っていない」としたうえで、エアバスへの支援がアメリカの航空大手「ボーイング」の売り上げに影響を与えているなどとして、アメリカの訴えを大筋で認め、EUに改めて是正を求めました。
一方、EUも、アメリカがボーイングに行っている支援について提訴し、WTOがアメリカに是正を勧告していて、大手航空機メーカーへの支援をめぐる双方の貿易紛争が10年以上続いています。
米「WTOのルール尊重を」
これについて、アメリカのフロマン通商代表は「WTOの今回の勧告は、アメリカの企業が公平な競争条件で製品を販売することを保証する国際貿易のルールを強化するものだ。われわれは、EU=ヨーロッパ連合がWTOのルールを尊重し、速やかにエアバスへの資金支援をやめることを求める」というコメントを出しました。