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【プロ野球】

栗山監督、目潤ませ8度舞い 「大谷に感謝してる」初めて賛辞

2016年9月29日 紙面から

4年ぶり7度目のリーグ優勝を決め、胴上げされる日本ハム・栗山監督=西武プリンスドームで(岩本旭人撮影)

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◇日本ハム1−0西武

 胸に去来する万感の思いが涙となり、栗山監督の目を潤ませた。選手、スタッフ全員と抱き合い、労をねぎらう。そして信じた選手たちの手に身を委ね、8度、宙を舞った。

 「感動しました。(選手が)すべての面で進化してくれた。その成長を見ているだけに、最後どうしても勝たせてあげたかった」

 その進化を一番に見せたのが大谷だ。栗山監督は投手・大谷の潜在能力を信じ、シーズン中も苦言を呈し続けた。だが、この日の試合前に「今日、大丈夫か?」と声を掛けた厚沢ベンチコーチに、大谷は「こんな最高の舞台を用意してくれてありがとうございます」と答えた。

 栗山監督は「そういう思いを持ってくれることがうれしい」と喜び、そして大一番での快投に「本当に感謝している。よく頑張った」と、就任後初めて投手・大谷に賛辞を贈った。

 「メークドラマ」を成し遂げた憧れの長嶋監督になぞり、今季の逆転劇を「北の国から2016伝説(誰もあきらめなかった)」と命名した指揮官。伝説は、4年前に逃した日本一で完結する。 (中田康博)

 

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