テロ相次いだパリ市 観光客誘致へPR動画を公開

テロ相次いだパリ市 観光客誘致へPR動画を公開
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去年相次いだテロ事件の影響で観光客が減少しているフランスのパリ市は、街が落ち着きを取り戻したと強調するPR動画を公開し、今後、観光客の誘致を強化することにしています。
パリでは、去年、新聞社やコンサートホールなどが襲撃されるテロ事件が相次いだ影響で各国からの観光客が減少し、中でも日本からの観光客は、ことし上半期で、去年の同じ時期より46%減っています。
こうした状況に歯止めをかけようと、パリ市は、街の魅力を伝える新たなPR動画を22日、報道機関に公開しました。動画はフランスの映画監督が制作し、エッフェル塔や凱旋(がいせん)門などの名所で笑顔を見せる人たちや、パリ中心部で買い物やジョギングを楽しむ市民の姿を描き、街が落ち着きを取り戻したと強調する内容になっています。
記者会見したイダルゴ市長は「パリの安全に問題はなく、世界中の観光客を迎えられる状態にあることを示したかった」と述べました。この動画は日本国内でも主要な国際空港や繁華街の大型ビジョンなどで順次、紹介される予定です。
パリ市は今後、ホテルや航空会社に料金の値下げを促し、その補填(ほてん)をすることや旅行会社の宣伝費用を補助することなどに、フランスの政府や経済団体と合わせて日本円にして2億円以上を投じるなど、観光客の誘致を強化することにしています。