中国で消息絶った米国人男性 北朝鮮が拉致の可能性
アメリカ議会下院は、2004年に中国で消息を絶ったアメリカ人男性について、北朝鮮に拉致された可能性があるとして、日本などと連携して調査するよう求める決議を採択し、挑発的な行動を繰り返す北朝鮮に対し、人権問題でも圧力を強める狙いがあるものと見られます。
2004年に中国・雲南省で行方不明になったアメリカ人男性、デイビッド・スネドンさんについて、アメリカ議会下院は28日、決議を採択しました。決議では、スネドンさんは北朝鮮に拉致された可能性があるとしたうえで、国務省などに対して、中国のほか日本や韓国とも連携して引き続き調査するよう求めています。
スネドンさんをめぐっては、2012年に日本の拉致被害者の家族会のメンバーが国務省に対して「北朝鮮に拉致された可能性が高い」という見方を伝えましたが、北朝鮮は「完全なうそであり、わが国に対する謀略だ」として全面的に否定していました。
アメリカ議会としては、核実験や弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に対し、人権問題でも圧力を強める狙いがあるものと見られます。
また、この決議は、古屋元拉致問題担当大臣など日本側も採択するよう議会に働きかけていたもので、拉致問題への関心がアメリカでも高まることにつながると期待する声も出ています。
スネドンさんをめぐっては、2012年に日本の拉致被害者の家族会のメンバーが国務省に対して「北朝鮮に拉致された可能性が高い」という見方を伝えましたが、北朝鮮は「完全なうそであり、わが国に対する謀略だ」として全面的に否定していました。
アメリカ議会としては、核実験や弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に対し、人権問題でも圧力を強める狙いがあるものと見られます。
また、この決議は、古屋元拉致問題担当大臣など日本側も採択するよう議会に働きかけていたもので、拉致問題への関心がアメリカでも高まることにつながると期待する声も出ています。