【TOEIC&大学受験対策】最も効果的な長文勉強法は多分これ。
2016/09/29
TOEICや大学受験の勉強に取り組んでいる方で、長文の勉強法に悩んでいる方は多いと思います。私も以前は英語がとっても苦手で、長文読解が苦手でした。
しかし、TOEICのスコアを上げるにはパート7は避けては通れませんし、早稲田・慶應を目指している受験生は、長文読解を得意にしなければいけません。なぜなら、早慶の問題は大部分(場合によっては全部)が長文の問題だからです。
そこで今回は私が今までいろんな勉強法を試してきた中で、一番効果があるなと思われる勉強法をご紹介したいと思います。
大学受験生の方にはこちらの記事でオススメの長文問題集を特集しているので、こちらも合わせてご覧下さい。「テキトーに選ぶのは危険?偏差値別のオススメ英語長文参考書」
準備:一通りの英文法を抑える。
長文をフィーリングで読んでいては、いつまで経っても正確に読めるようにはなりません。するとTOEICでも大学受験でも点数は伸び悩んでしまいます。
「正確に・早く」読むスキルを身に付けることが大事ですから、ここではやはり、ある程度の文法の知識が必要になってきます。具体的には、学校で習う英文法の基礎を理解する程度で大丈夫です。
難関大学の受験で問われるような細かい英文法は必要ありません。ただし、大学受験やTOEICの長文を読んでいて普通に登場する「関係副詞」「仮定法」「分詞構文」といった内容をある程度は理解しておく必要があります。この知識が欠けていると長文を読むのがストレスになってきますし、後々伸び悩むことになるので必ず習得しましょう。
英文法の勉強をとにかく短期間で終わらせたいのであれば、一億人の英文法 を読むことをオススメします。こちらの本は従来型の文法書の、いわゆる「文法の辞書」といった感じではなく、普通の本を読む感じでスラスラ読めるので、ビギナーの方にはオススメです。英文法を感覚で理解することに重点を置いているので、英文法は嫌い!という方もスラスラ読めるのではないかと思います。
さらに詳しい勉強法は「そろそろ本気で学びませんか?英文法の勉強法」の記事を参照して下さい。
ステップ1:構造分析
まずは長文を分析していきます。いわゆる精読というやつですね。問題集などの長文を教材にする場合は、和訳を見ながらで構いません。
関係詞や仮定法、接続詞など、文法事項に気を配りながら読み進めていきましょう。特に最初のうちは、「that」や「〜ing」などの見極めは難しいと感じると思います。例えば「that」であれば、関係代名詞なのか、強調構文なのか、あるいは接続詞なのか…という見極めです。しかし、ここをテキトーに済ませているといつまでたっても「正確な読み」は手に入りませんので、根気よく取り組みましょう。最初は迷うかもしれませんが、英語がわかる人にとってみれば、明らに答えは1つなので、みなさんも慣れれば一瞬で判断できるようになります。
↓ノートがこんな感じで仕上がればいい感じです。
ステップ2:単語、熟語をチェック
文構造がとれたら、次は単語や熟語といった表現をチェックしていきましょう。実際にはこちらの作業はステップ1と同時並行ですすめてもらう形になると思います。知らなかった単語の意味を赤ペンなどで書き込んでいきます。
若干余談ですが、英単語の話を少々。出現頻度が高い、中心となる約5000の英単語で、英語の90%以上が構成されていると言われています。つまりよく出る英単語5000は、長文をたくさん読んでいけばかなりの確率で出会えるということです。したがって、自分の語彙力が5000に満たないうちは、長文をたくさん読んでいきながら、英単語を拾っていくというやり方が結構効率いいです。それ以上の英単語は出現頻度がかなり落ちるので、例え単語帳で覚えるのが苦手でも、単語帳を使わないと効率が相当悪くなります。
つまり、大学受験レベル(5000語程度の語彙力が必要)であれば、基本的には長文で単語を拾っていく方法が効率がいいと言えます。ただし、早慶やTOEIC・英検準1級などは7000語かそれ以上の語彙力が必要とされており、長文で拾いきれない難単語は単語帳でカバーするといったやり方が賢いです。
ステップ3:書き込んだノートを数回読み込む
長文を分析できたら、今度はそれを何度か見直して読み込みます。目安としては4〜5回でしょうか。単語や文法事項を確認して、頭の中に入れましょう。ただこのステップを例えサボっても、ステップ4から舞い戻ってくれば良いので、あまり神経質になって、完璧を目指す必要はありません。
適度な復習が済んだら、次のステップに進んで下さい。次が長文を自力で読めるようになるために最も大事なステップになります。
ステップ4:白文で20回の通読トレーニング
「英語ができる人ほど、書き込みのない長文を繰り返し読んで、自分の英語力にしている!」当ブログではこのことを繰り返しお伝えしていますが、経験的にも、他の方のお話を伺っても、効率よく長文読解のスキルを身につけるのはこの方法がベストだと確信しています。
具体的な方法としては、ステップ3が済んだ後は、書き込みのない、まっさらな長文を繰り返し読んでいきます。回数としては20回程度を目安とします。カバンに入れて持ち運んで、毎日の通勤通学の電車の中やお昼休みなどを活用して20回読み切ってしましょう。読んでいる最中に分からない単語、構文があれば、ステップ3に戻って確認・復習します。
↑わたしもこんな感じで取り組んでいます。
通読トレーニングは黙読と音読のハイブリッドが効果的です。ですから通読トレーニングの際には、何度か音読を取り入れてみて下さい。
実は、英語をスラスラ読んでいる人というのは、頭の中で英語を音声化しているんです。皆さんも、日本語を読む際には、頭の中で日本語を音声化して読んでいると思います。音読はこれに近づくためのトレーニングなんですね。頭の中で言語を音声化して読むことを促すので、音読は効果的なんです。
ですが、音読を信じすぎて漫然とお経を唱えるように音読していらっしゃる方もいるようです。しかしこのやり方だと、意味を取るという作業が忘れられてしまっていて、効果が半減してしまいます。私の経験的に、音読をトレーニングのメインにすると、つい夢中になって、口から英語を出すことばかりに集中してしまい、意味を取るのを忘れてしまう傾向があります。
このような理由から、通読トレーニングの際には、黙読と音読の合わせ技・ハイブリッドをオススメします。自分のペースの黙読で意味をキチンと取りつつ、音読を通じて英語を英語のまま理解できるようにすることができます。私は20回のうち5~7回ほど音読を取り入れています。
いかがでしたか?今回は長文の具体的な勉強法を解説しました。長文の勉強法で悩んでいる方はこの記事を参考にしてみてください(。・ω・。)