結婚の経済学
先日、たまたまNHKの「オイコノミア」という番組で「シングル続ける?続けない?結婚の経済学」という回を見ました。
お笑い芸人の又吉さん、ゲストの元サッカー選手、武田修宏さんという二人の独身男性や世間の独身者の声を元に、結婚しない理由や良い人が現れない問題について、経済行動学的に見ていくというもの。
10皿の出会い⁈カレーで婚活実験!
その中で、又吉さんたちが試したカレーを出会いに見立てた面白い実験がありました。独身の方も既婚者の方もちょっと考えてみてください^^
◎ルールは簡単◎
10皿の味の違うカレーが1口分ずつ順番に出されます。その中から自分の良いと思う1皿を決めるというもの。(1皿目バターチキンカレー、2皿目グリーンカレー、3皿目…と続く)
ただし、制約が2つあって、
①選んだカレーしか一生食べられないという想定。
②全部食べて最後に決めるのではなく、食べた直後に選ばなければいけない。
4皿目でコレだと思ったら、即「コレにします!」と決めなければいけないんです。7皿目、8皿目と食べて行き「やっぱ4皿目が良かった…」と言っても後の祭り。(ルール上1皿を選んだら、以後のカレーは食べられません)。
これ、男女の出会いに上手くなぞらえてます(笑)。
で、又吉さんも武田さんも迷いながら、結局最後の10皿目まで「最愛のひと皿」を選ぶことができず、10皿目がイカスミカレーで終了〜!となりました。
二人とも最愛の1皿を選べなかった理由は「(この先)もっと美味しいのがあるんじゃないか」と思ったからだそうです。
後悔したくないという感情
選んで後悔するのも、選ばなくても後悔するのも、どちらも自然な感情です。
「悩ましい気持ち、わかるわかる」と思いながら観てましたが、2つ感じたことがありました。
1つは、この気持ちって「後で使うかもしれないから」という理由でモノを捨てられなかった頃の感情と似てるということ。後悔したくなくて立ち止まってたんです。
私は小さい頃から、モノを捨てた後に「あぁやっぱり捨てなきゃよかった」って思うのがすごく嫌でした。だから文房具とか漫画の付録とかも捨てられず溜め込んでたし、通学・通勤カバンも四次元ポケット化してたタイプです。
今考えると、あの頃の自分にとっては「捨てて後悔」や「持ってなくて後悔」というリスクを回避するための解決策だったんですよね。
でも、結局モノを捨てられず溜めてく一方の自分に嫌気がさして「捨てないで後悔」したわけです。
▶︎今は通勤カバンもミニマム→①A4バッグ ②チェーンバッグ
未来への期待や不安から、選択をためらってしまうことは、芸能人や元スポーツ選手にもあるものなんですね。
正解かは自分次第。必要なのは決断する勇気。
そうして気づいた2つ目。「やって後悔」も「やらなくて後悔」も、結局正解なんて自分次第だなってこと。
10皿のカレーを食べようって時に、1皿目で「ビビッと運命感じちゃった」と即決できる人は、多分ものすごく決断力があると思う。でもその気持ちが一生持続するとは限らないし、残りの9皿を食べられないことを後悔する人もいるはず。
反対に、一生食べた続けたいカレーを選べずに後悔する人もいるかと思えば、10皿食べたくらいじゃ見つかりませーんっていう人もいる。
選ぶことも決断、選ばないことも決断。あとは結果をどう受け入れるか。
そう考えたら、人生に「100%正しい決断」はなくて、必要なのは「決断する勇気」の方なのかも。少しの思い切りの良さと、失敗しても前を向くメンタリティや、経験を次に活かす行動力が、結果として自分の選択を正しい方向に導いてくれる気がします。
結婚や離婚、転職やリストラ、引越しに断捨離に、病気に別れにコンプレックスに…生きていくことは決断の連続に違いないけれど、みんな迷いながら軌道修正して自分に折り合いつけながら生きてるから、私も決断に臆病になりすぎないようにしたいなって思いました。
ちなみに番組では経済心理学的には、生涯で10人と出会うなら基準値が上がりすぎない3.7人目あたりで決めるのがベストという統計が出ているそうですよ!あとは出会いの総数を増やす、出会っても基準値を上げないことが大事だそう、面白いですね。
長くなったのでこの辺で!
▼最近読んだ内田さんの本に「幸せになるために結婚してはいけない。結婚はリスクヘッジだ」と書いてあったのが、妙に心に残りました笑
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